猟場の山は雪が積もっていた。今回は比較的標高の高い場所をやる事になった。タツマに行く途中は獲物のすじが無数にあった。タツマに着く直前にも、獲物が逃げて行くのが見えた。
タツマは一昨年に自分が鹿を獲った場所だった。
下のタツマとの間も見れる様にと、ちょっとずれた位置に着く様に指示された。
本来は見通しがよいはずだが、木の枝に雪が積もっていて微妙に見えない。おまけに積雪のために音が吸収されて聞こえにくい。途中風が吹いて雪が舞って吹雪になり寒かった。
積雪のため鹿はなるべくエネルギーを使わない様にと寝ているが、勢子が動くと寝屋から出て群れが動き出す。
たまに銃声が聞こえるが、音が響かずいつもと違う。
下のタツマが「5m前に急に出た!」と無線に入る。音もなく後ろから来たらしい・・・
結局この日は自分のところには出なかった。
解除になってから見たら、自分のタツマと上のタツマの間に切って行った跡があった。自分の所からは見えない場所だったが、普通なら音で気がつく距離だった。
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