この時期には珍しく暖かい。霧が出ていて見通しが効きにくい。
斜面を見下ろすタツマに入る。獲物は横切るか向こうから登ってくる。
タツマの配置が終わり勢子が動き出す。しばらくして勢子の一人が鹿を見つけて発砲した。距離は遠かったが、中ったらしく鳴き声がしたという。近くのタツマにいた組長も聞いたというので間違いはないだろう。しかし追ってみるが姿は見えなかったらしい。
暫くは獲物の気配もなかったが、時折ガサガサと音が聞こえる。しかし霧が邪魔で全く見えない。
また暫く待っていると、不意に気配を感じた。撃てる準備をして構えていると、下の方の霧の中に鹿の影が見えた。
50mぐらいだろうか。ゆっくりと左から来て横切ろうとしている。
正面の立木の向こうで一瞬止まって首だけ出した。警戒している様だ。
もうちょっと出たら撃とうと待つ。ゆっくり進みだして、姿が完全に見えたところで引き金を引いた。
瞬間鹿は方向を変えて斜面の下に向かった。二の矢を撃った。以前持っていた410番のレバーアクションは引っかかって二の矢が撃てない事があったが、30-30の本物(?)は滑らかに排莢装填ができた。やっぱりいいなw
しかし鹿は走って行ってしまい、霧で見えなくなった。初矢は中ったのは分かった。いつもの癖で、一番中心の腹を狙ったのがいけなかった。落ち着いて首根っこでも狙えばよかった・・・
すぐにでも確認に行きたかったが、霧がたちこめていたのでやめた。
引き続き警戒していると、すぐ上のタツマから盛大に銃声が聞こえた。
猪が4頭程列になって出てきたらしい。悲鳴が聞こえたとの事で一頭には確実に中っている。
勢子も来たのでタツマと一緒に血痕を辿ったが、結局見つける事は出来なかった・・・
撃った鹿はどうなった?
勢子が来たので見てもらったら、自分が撃つ手前に血痕があるとの事。どうやら序盤勢子が撃ったのが中っていたらしい。
勢子と行き会って自分の撃ったところから血痕を辿ったら、50m程下の方に落ちていた。
撃った時は雌鹿だと思ったが、小さな角の若い雄鹿だった。
よく見ると三つ弾痕があった。勢子の12番のスラッグはお尻の方に中っていて、致命傷にはなってなかった様だ。
自分の撃った初矢は狙い通りに腹の真ん中に中っていた。二の矢は下腹に中っていた。散弾銃の頃は逃げる鹿を撃っても中ったためしがなかったのだがw
斜面が急で丸のままの回収は大変なので、現場で解体して回収した。
解体中に気がついたが、片方の後ろ足の先がなかった。くくり罠に掛った事があるのだろう。傷はきれいに治っていた。
今猟期初めて獲物を見て、発砲できたのも初めてだった。
ダミーカートリッジで回転の具合は分っていても、実際連発で撃った事がなかったので排莢装填がちゃんとできて安心した。射場は基本一発づつしか撃てないので、連射の具合が確認できないのが不便だ。
下のタツマの話では「30-30は音が軽いな。410みたいだw」との事だった。30-06などから比べると、大分威力が小さいのかもしれない。「しかし連射は速いなw」とも言っていた。ボルトでは連射できるか不安だ・・・次はサコーの308を使ってみようw
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