2022年9月19日月曜日

二本完成



ケーパー。ケーパーにしては微妙な気がするが、元が相田さんのデザインなので、そういう事にしている。
形状的にはシティナイフに似ているが、ハンドルの背側がお尻にかけて微妙に盛り上がってる形状が、意外と手に馴染んでいい。絶妙なデザインで自分は好きだ。

ブレードは3㎜厚の10C28Mo2を削り抜かずに使った。この方がベベルストップの形状が作りやすくていい。
カーブの緩いエッジは先端が鋭く、案外魚釣りに使うのもいいのかもしれない。
細身の鋭い切先は確かにケーパーとして細かい皮剥ぎに使うのも悪くはない。

ハンドルはブラックキャンバスマイカルタにエビ茶色の薄いスペーサーを挟んだ。
ヒルト、ピン、ソングホールとも、全てニッケルシルバーに揃えた。

シティナイフ風にヒルトにチェッカリングを入れてみた。

大きさが絶妙で、自分でも気に入っている。特にハンドルの形状がいい。持ち上がったお尻がなんともいいんだなw

シースはなるべく細身になる様に作った。

2inc小ナイフ。自分でデザインした中では一番気に入っている。昔はよく作ったが、ここ数年は全く作っていなかった。

ブレードは亡くなった武生の浅井さんが打ったR2。今となっては貴重かもしれない。
片側十数層の積層鋼だが、心金はSPGⅡなのでよく切れる。厚さは2.5㎜にしてある。

ハンドルはブラックキャンバスマイカルタで、タングは突き刺して接着するだけで、ピン留めなどはせずシンプルな構造とした。強度的にはこの構造で十分だ。
フルタングやコンシールドよりは接着剤の剥がれの心配は少ない。
スペーサーを入れようか迷ったが、この方がシンプルでよかったと思う。
ヒルトとソングホールはニッケルシルバーにした。

意図してハンドルは短めにして、ハンドル後端を掌で包んで使う様にデザインしてある。
様々な持ち方ができる様に、なるべく簡素な形状にとも考えている。
これと同じモデルは狩猟をやりはじめた頃に、散々鹿や猪の解体使っていた。案外このぐらいの大きさでも十分に四つ足の解体には使える。むしろ大きすぎるナイフは使いづらい。

シースはなるべくコンパクトに作った。
ベルトに通して腰に付けるより、そのままポケットに入れて使うのがいい。
フォルダー並みに手軽に使える事がコンセプトの一つでもあった。

薄刃のR2はよく切れて長切れする。
自分も日常でよく使っている。
なんて事はないモデルだが、自分はこういったナイフが好きだ。

7 件のコメント:

  1. 相田義人さんのデザインするナイフって玄人好みのナイフが、けっこうありますよね
    小型のモデルにはラブレスとは別のベクトルでカッコ良さを感じる。
    ラブレスの弟子って事でラブレスのデザインに注目されがちだけれども相田さん独自のナイフデザインも好きだ
    自分でナイフを作って初めて理解出来る事もあり勉強にもなりました!
    御本人の人柄も気さくで腰が低い感じで質問すれば何でも教えて頂けて暖かい雰囲気です。
    そして自分も家の中で雑用に使える小型ナイフを端材で良く作ってますよ
    端材なので制約ありますが
    意外と夢中になってしまいますよ(笑)
    けっこう人にあげてしまい今は枯渇しているんだけれども

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  2. 相田さんの小さいモデルって絶妙なデザインですよね。ラブレススタイルであっても、確かにラブレス本人とは別の方向性を感じます。
    自分も凄く好きですw


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  3. 相田さん御自身の趣味が渓流釣りだから
    小型のフィッシングモデル
    は秀逸なデザインですね
    手にした時に使用目的が解るナイフって素晴らしいデザインです。
    自分自身も、そんなデザインしたいものです。

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    1. 自身で使ってるからこそのデザインなんでしょうね。
      手にした時に使用目的が解るってのは、確かに素晴らしい事です。自分もそうありたいですw

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  4. そういえば
    小型のモデルを造ってると
    知らず知らずに微妙に大型化している時ってありませんか?
    自分はよくあります(笑)
    製作中に握ってハンドルの腹側の指の位置で気付いて修正しています。
    小型ナイフの製作だとハンドリングに気をつけています。
    ものずきさんのナイフ
    ハンドルの簡素化には納得ですね

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    1. 自分の場合、毎回大きさは大小微妙に変わってますw
      外形だけでなく厚みも結構変えてます。
      しかし大体ある範囲内に収まっていれば、使い勝手って大きくは変わらない気もします。
      この辺は感覚的なものなので難しいですね・・・

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  5. 確かに鋼材の厚みが変わると変化しますね。
    メインのナイフを切り出して
    残った端材などで、もう一つとなると
    よくあります(笑)

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