2024年12月30日月曜日

雪が積もった

昨日の出猟。

猟場の山は雪が積もっていた。今回は比較的標高の高い場所をやる事になった。タツマに行く途中は獲物のすじが無数にあった。タツマに着く直前にも、獲物が逃げて行くのが見えた。


 

タツマは一昨年に自分が鹿を獲った場所だった。
下のタツマとの間も見れる様にと、ちょっとずれた位置に着く様に指示された。
本来は見通しがよいはずだが、木の枝に雪が積もっていて微妙に見えない。おまけに積雪のために音が吸収されて聞こえにくい。途中風が吹いて雪が舞って吹雪になり寒かった。
積雪のため鹿はなるべくエネルギーを使わない様にと寝ているが、勢子が動くと寝屋から出て群れが動き出す。
たまに銃声が聞こえるが、音が響かずいつもと違う。
下のタツマが「5m前に急に出た!」と無線に入る。音もなく後ろから来たらしい・・・
結局この日は自分のところには出なかった。
解除になってから見たら、自分のタツマと上のタツマの間に切って行った跡があった。自分の所からは見えない場所だったが、普通なら音で気がつく距離だった。



勢子の車を回収しに、山の上の方に行った。えらい寒そうだw

この日は一番下の方のタツマで若い雄鹿が一頭獲れた。一頃より獲れなくなったが、まだ獲物は結構いるみたいだ。まあ十分楽しめるw

2024年12月25日水曜日

二十周年?

3.5″セミスキナー出来た。新しく型から作ったので、いつも作ってるものよりいくらか細身であくが抜けてた感じ。狩猟に使うならいつもの型の方がいいが、今回のは狩猟以外での汎用性が高いと思う。


ブレードは3.5㎜厚のRWL34を背側を削り抜いて、実質3.0㎜程度にしている。フラットグラインドなので、この程度の大きさならば3㎜程度で強度は十分だ。

RWL34はいつもなら高温焼き戻しで使っているが、今回は硬さの出る低温焼き戻しにしてみた。自分でも実用でRWL34は高温焼き戻しと低温焼き戻しの両方で使い比べているが、正直言ってどちらが良いのかは迷う所だ。元々粉末鋼で粘りはあるので、低温焼き戻しの高硬さで使っても支障はない。


ハンドルはタンキャンバスマイカルタにエビ茶色にスペーサーを入れた。ニッケルシルバーのヒルトにソングホールは真鍮。インチサイズのラブレスボルトを使っている。



ハンドルは前端を絞って、中盤から後端にかけてボリュームを持たせている。和鹿や猪にはこのぐらいのサイズが使いやすい。


シースは無駄にゴッつくなるトリプルステッチ。細身に作るべきだったのかもしれないが、やはりセミスキナーはトリプルで縫いたくなるw

ナイフ作りはじめて一番最初のが完成したのが、二十年前のちょうど今頃だった。二十周年になるんだなw

二十年かけても190本ちょっとしか作ってはいない。もっと効率よくやる方法もあるかもしれないが、自分の思うものを作るには今の方法が合っている。まあ、こんなやり方もありなのだろうw
 

2024年12月16日月曜日

猪美味いぞ

昨日の出猟。

山中は所々雪があったが、日向はほとんど溶けていた。

タツマに行く途中に寝屋があって、鹿の群れが入った形跡があった。今回の作戦だと自分のいるタツマには勢子は直接は来ない。タツマに着いて勢子が動き始めても、辺りはずっと静かだった。

結局この日は何も見なかった。他のタツマ銃声が聞こえなかったのて、ボウズで終わったのかと思った・・・

本部に戻ったらでっかい猪が来たw
自分の所からは尾根向こうで分からなかったが、終盤に出てきたらしい。
介癬や豚コレラで猪は大分減っていたが、少しづつ回復してきた様だ。

久しぶりに猪の解体をやった。鹿と違って脂を残して皮を剥ぐのが難しい。
この時期の雌の猪の肉質はいい。なかなか美味そうだ。

料理上手の猟仲間がシシ鍋を作ってくれた。これがとても美味かったw
年内中にまた猪獲れたらいいなぁ・・・



猟仲間の遺品を預かってきた。
組長が葬儀に行った時に、形見分けで貰ってきたらしい。
新潟の米所から来ていた人で、よくお米を貰っていた。
お礼のつもりでスペーサーを積層して作った試作ハンドルのセミスキナーをさしあげたのだった・・・

さすがに水には弱かったw
膨らんで剥がれてきている。
豚バラみたいな模様で面白かったが、やはり実用ではなかった・・・張り替えようw

おまけ。
あんことあずきは貰ってきて三ヶ月が過ぎた。
今日は三回目のワクチンを打ってきた。
200g程度だった体重はちょうど2kgになった。もう十倍だw
最近は飛んだり跳ねたりで凄い事になってる。ヌコの性能をフルに発揮している。
仔ヌコの時期はあっという間に終わりそうだ・・・w



2024年12月2日月曜日

もう一頭いた


昨日の出猟。
今回は猟場の比較的高い方をやる事になった。上の方は所々積雪があった。
入るタツマは初めて行く場所だった。「カーブミラーの所から入って、岩の上のところだ」と言われたが、行ってみるとタツマまでの道が判然としない・・・

地図を見ると谷底を見てちょっと左にいったところに岩場がある。ここでいいんだろうか?と思いつつ行ってみる。向かう途中で二回鹿が目の前を逃げて行った。ピーピー警戒音を鳴らしていて、近くに結構いるみたいだ。

確かに岩があって遠くは広い範囲が見渡せる。しかし肝心の手前の獲物の通り道は、立木があって狙える範囲は狭い。それにかなり下向きに狙う事になり、とても撃ちにくそうだ。
なんか変だと思いつつもタツマで待つ事にした。勢子は谷底を見て右の方から押して来る。

勢子が動き出すと右側からガサガサ音がしてきた。二頭ほど角の無い鹿が小走りに来た。距離は40mあるかどうか。
狙いを付けようとしたら気取られて走り出した。この日は30-30のウィンチェスターm94だった。逃げる鹿に撃つと、後からも鹿が出てきた。みんな角がない。雌の群の様だ。
狙いが付く鹿に次々と撃つが逃げていく。立ち上がり逃げてく方に追いかけた。
一頭群から離れて谷底の方に向かうのが見えた。半矢か?と思いつつ一発撃ったが視界から消えた・・・


逃げて行った群の方に行ってみて、ぐるっと辺りを廻ったが血痕もなく中った様子はなかった。
谷底に行った鹿の方を見ると、途中に引っ掛かって倒れていた。中ぐらいの雌だった。
内臓を出しておこうかと思ったが、まだ出てきそうだったのでタツマに戻る事にした。しかしタツマまではガラ場の急斜面100mほど登らないといけない・・・

難儀しながら登りはじめると、また右の方からガサガサと音がしてきた。
今度も角の無い鹿の群が出てきた。距離は50mほど。立木があって狙いにくい。
狙いが付く鹿に向けて次々と撃って行く。この日はオープンサイトでレバーアクションのm94でよかった。ボルトのサコ―ではスコープで狙いにくいし連射もできないw
雌鹿の群は10頭ほどに見えた。逃げてく群の最後尾の一頭が転んだ。

群の逃げて行った方を確認したが、転んだ一頭の他には中った形跡はなかった。中ぐらいの雌鹿だった。
もうしばらくは来る事はなかろうと、とりあえず獲った二頭のはらわたを出しておいた。
タツマに戻ろうとしたが二頭目を獲った場所から200m近くになっていた。戻るには斜面がきつすぎで辛いので、途中の斜面で解除まで待つ事にした。

終盤になり勢子が見えるところまで来た。
二頭目の所の近くに勢子がいたので、その辺りに一頭落ちていると伝えると「見つけたから回収していく」と無線が入る。お願いしてタツマに戻り荷物を片付けて、最初の一頭を回収に向かう。

えらい斜面の場所だったので回収が難儀しそうだと考えていたが、谷底に降りると下のタツマが乗ってきたクルマが近かくて助かった。獲った二頭を軽トラに乗せて本部(解体小屋)に向かう。


血みどろの状態で持って帰ったら、シースに張りついて抜けなくなった・・・

本部に着いて軽トラから鹿を下ろして気がついた・・・一頭がはらわ出してない丸のままだった。それも角のない若い雄だ・・・
どうやら二頭でなくて三頭倒していたらしい。
勢子が回収したのははらわたを出してあった二頭目でなく、倒した事を気がつかなかった三頭目だでた様だ。せっかくはらわた出しておいた二頭目は、山に置き忘れてきたという事だ。さすがに時間的にもう回収には行けない・・・

軽トラに載せる時に気がつくべきだった・・・いや、根本的には撃った現場の確認をもっと十分にやるべきだった。
獲れたからよかったが、タツマの場所はやはり間違っていた。今回は反省点が多かった・・・

この日はグループで鹿三頭だった。

仲間の使ってる剣鉈は、まだ砥石に当たらない部分があるが、幾らかよくなってきた。
欠けてる部分が無くなる頃には、大分使いやすくなるだろう・・・

モラナイフも酷い作りだよな・・・
材質はいいみたいだが、本来は炭素鋼であるべき構造を、ステンレス鋼にしてしまっては使いにい。研いで使う事を考えてないとしか思えない。
値段的に、切れなくなったら買い替えろという事なんだろか・・・














 

2024年11月16日土曜日

始まった~

昨日から猟期が始まった。
猟場は高速使っ片道200kmちょっとのところにあるが、遠くても苦にはならない。それだけ猟が楽しい。十数年よく続いているなw
 

明け方まで雨が降っていた。雨のなかでの猟になるのかと思ったが、日の出前にはやんでくれたので助かった。
今回のタツマは前猟期の解禁日に入った場所だった。獲物が来ると抜けて行く場所は一ヶ所しかないので狙いやすい。来れば必ず獲れる場所だが、残念ながら今回は獲物が来なかった・・・w


今回は鹿が5頭獲れた。
自分の上のタツマが仕留めた鹿を回収に向かう。
急斜面を転がり落ちて、大分下の方に落ちていた。3頭撃ったらしいが、1頭はどうしても発見できなかった・・・

険しい場所なので、丸のまま回収はできない。足場が悪いなかで解体して回収する事になった。
VANAXの小ナイフを使ってみた。
。前後の足と背ロースを取るが、なるべく軽くしていきたいので骨は外していく。
このぐらいの大きさのナイフでも、十分に解体はできる。
高温焼戻しで硬さはいくぶん低めのはずだか、VANAXはなかなかいい印象だ。


昼前に解除になったが回収に手こずって、猟場から降りてきたら夕方になっていた。
猟場はちょうど紅葉の時期だった。早く葉が落ちて見通しがよくなってほしいw

多い頃は6頭ほどいたワンコも、今は1頭だけになってしまった・・・
このワンコもすっかりベテランになったなw

今猟期は出猟の機会が少なくなりそうだが、その分楽しみたいと思う。安全に事故なく行きましょう~




2024年11月10日日曜日

そろそろ冬支度

 

そろそろ寒くなってきたので日本蜜蜂の冬支度をした。


暑さ対策のために網を張った底板を交換する。さっさとやるべきだったが、暖かい日が続いてたので出入りが多くてできなかった。


中は結構詰まっていて、箱もえらく重くなっていた。もうちょっとで底板に届きそうだった。

夏の終わりに蜜を搾るか迷ったが、蜂飼いの師匠に相談したら、一年目で糖度が低いからやめた方がいいとの事だった。もうちょっと待とうw

先月の蜜漏れがどうなってたのか心配だった。僅かに痕跡があるが、大した事はなかったみたいで安心した。しかし蜂数多くて凄いなあ・・・


一段足して、四方にあった出入口も一ヶ所にした。防寒に何か巻いた方がいいかと思ったが、適当な物がなかったので、とりあえず様子をみよう。


しばらくしたら盛んに出入りしていた。結構勢いがいいので、越冬は心配なさそうだな・・・

おまけ。肩乗りぬっこも何時までできるか?
あっという間にでっかくなりそうだw

2024年11月6日水曜日

うちのぬっこども


 めいをお医者に連れてった。



数日前から夜中に頻繁にトイレに行き、オシッコをしようとするが出る量が少ない。よくよく見ると血尿が出てる様だ。

お医者でエコーで膀胱を検査してもらったら、出来物があって膀胱炎になってる様だとの事。悪性の腫瘍ではなさそう。猫にはよくあるらしい。 

炎症抑える注射して、薬を貰ってきた。とりあえず様子をみる事にした。



すでに服用してる甲状腺の薬の他に、膀胱炎の薬もしばらく服用しなければいけなくなった。しょえがねぇなぁ・・・w

 


仔ぬっこ達は先月の末で1kgを超えて、うちに来てから5倍以上になった。赤ちゃん感はなくなって、跳び跳ねながら家中を駆けずり回っている。

車に乗せるのを慣らしている。



休みにあちこち連れ出して楽しんでいる。
今のうちだけかもしれないが、上手い事慣れてくれるといいのだが・・・


2024年11月4日月曜日

猟期も近し・・・


猟期も近いので射撃に行ってきた。
 

ウィンチェスターm94で、50mを地べたに座って膝に肘を当てて撃つ。レミントンの30-30、150グレイン。
やや上目だがオープンサイトだから、こんなもんか?
サコーのボルト、スコープの倍率は最小の3.5倍で同じ姿勢で。ノルマの308、155グレインだっけ?

なんかバラつく・・・

スコープで的を狙っていると、どうも左上から右下にぶれているのが分かった。その通りに着弾していたw


100mを同じ様にウィンチェスターm94で。

m94のアイアンサイトは左右は合わせやすいが、水平が今一合わせにくい。照門の形状がよくないかもしれない。レミントンのm870のアイアンサイトの方が合わせやすかったな・・・


サコーは100mは委託で撃ってみた。スコープの倍率は最大の10倍で。バラつきがあるが、やや左寄り?

前回の射撃で左に8クリック調整したが、これのためか?

微妙なので、とりあえずこのままで行く事にした。




サコーで100mを座って膝に肘を当てた姿勢で。
3.5倍で狙ってみた。
バラつきは50mと似てるかも。
据銃練習が足りないな・・・


2024年10月18日金曜日

真空炉では硬さが出ないのは何故か?


 関の刃物まつりで、アッサブと武生特殊鋼の人と話しをして思った。ELMAXやSPGⅡが真空炉の気体冷却では硬さが低くなる事は、メーカーの人達も理解はしていた。しかし根本的な原因については知らない様だった。単に冷却速度が遅いからという理解の様だ。

図は0.3%Cの鋼における合金元素量による臨界冷却速度の変化を示している。0.3%Cの鋼であるが、傾向は他の合金鋼でも似たものと思われる。
Co以外の大抵の元素は、臨界冷却速度を遅くして焼入れ性をよくする。固溶した合金元素により、拡散速度が遅くなるからと考えればいい。
しかしある特定の元素は含有量がある程度以上になると、かえって臨界冷却速度が速くなり焼入れ性が悪くなる。炭化物傾向の大きいVやWがこれに該当する。これらの炭化物は焼入れの際にΓ相に固溶しにくく、溶け残った炭化物が種になりΓ相中の炭素を食うので臨界冷却速度が速くなる。(参考に以前の考察

ELMAXもSPG2もV含有量が多いので、真空炉の気体冷却で硬さが低くなるのは、これが原因であると思われるが、もう一つ粉末鋼特有の原因があるとも考えている。
粉末鋼は組織中に細かく均一に炭化物が分布しているが、この炭化物が冷却時に炭素を食ってしまい、マルテン化しても基地の炭素量が少なくなり硬さが低くくなる。

高合金の溶製鋼の組織内は共晶(一次)炭化物と析出硬(二次)炭化物に明確に別れるが、粉末鋼においてはその区分が明確ではないらしい。
実際粉末鋼の生材と熱処理後の組織を観察してみると、均一に分布した炭化物は熱処理後の方が全体的に小さくなっている。溶製鋼においては共晶炭化物は熱処理で溶け込まず、析出炭化物の方が溶け込む。
粉末鋼はガスアトマイズにより急冷して粉末を作る訳だが、溶融状態から短時間で炭化物が発生するので共晶反応と析出反応の区別がないのだと思う。

ところでV量の多い溶製鋼のCV134は、真空炉でも十分硬さは出ていた。以前考察したがCV134の様な溶製鋼の場合、Vの大部分は共晶炭化物として組織中に存在するので、熱処理による影響は少ないのかもしれない。

また粉末鋼であっても、V量の少ないRWL34などは真空炉でも十分に硬さは出る。炭化物が細均一に分布しているために、焼入れのオーステナイト化で炭化物の溶け込みもよく、溶製鋼のATS34より硬さは高くなる。
ZDP189なども炭化物の基本がCrによるものなので、硬さが出やすいのだと思われる。

S30V、S35VN、SPGⅡ、ELMAXmagnacut、などのV含有量の多い粉末鋼は真空炉で硬さが出にくい。しかもオーステナイト化温度が中途半端に高目なので、余計に硬さが出にくくなる。耐摩耗性がよいので、硬さは低目でも案外気が付かないのかもしれない。そういった物は実際は硬さが低くても硬く感じる。
ソルトバスで油冷を指定するといいのかもしれないが、S&R式のやり方では肌の荒れと焼き曲りで現実的ではない。
無理はせずにそこそこの硬さで使うのが妥当なのだろう・・・

10/19追記
図の合金元素量に対する臨界冷却速度の変化のグラフだが、これは0.3%Cの炭素鋼によるものなので、高合金鋼の様な共晶炭化物は存在しない。析出炭化物だけなので、高合金鋼には直接当てはめる事はできない。
しかし先にも書いたが、傾向は似ているはずだ。
要は条件を考慮して、どう変化するのか想像すればいい。

2024年10月13日日曜日

関の刃物まつり

関の刃物まつりに昨日行ってきた。五年ぶりぐらいだろうか。
中央道で行ってみたが、途中工事で渋滞したので須玉で一旦下りた。そしたらエンジンの調子が悪くなってきた。一本失火してる感じだ。

道の駅に寄ってプラグを見たら左の後ろのシリンダの燃え方だ変だ。
よくよく見てみたら、プラグコードがキャブを排気で温めるヒートパイプに接触して溶けていた。ここでリークしていたみたいだ。

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ビニールテープで応急処置して、とりあえず走れる様になった。
諦めて帰ろうかと思ったが、原因が分かってよかったw
韮崎からまた中央道に乗ったが途中また工事渋滞があって、関に着いたのは昼過ぎだった。
 

先ずはセトカトラリーに寄ってみた。
マイカルタがないかと思っていたが、もうすでに在庫はなかった。
ナイフ材料の在庫は自分にとって目ぼしいものはほとんどなかった。
それでも小さなMOPやバッファローホーンのスラブはいくらかあった。ATS34のクロスロールの5㎜厚なんてのもあったな・・・






次は善光寺のナイフショーへ。税務署の駐車場にクルマを置けたので近くてよかった。
由緒ありそうな趣のある立派なお寺だ。




暑苦しいアピセと違って涼し気でいい感じの会場だった。
刃物まつりの会場からは少し離れるが、好きな人が結構来ているみたいだ。どの道カスタムナイフなんて好きな人しか買わないから、案外このショーもいいのかもしれない。

善光寺を見終わってアピセに向かう。
途中刃物まつりの中心を抜けてきた。相変わらずの賑わいみたいだ。

アピセに着いた。ドラさんに5年振りぐらいに会ったw
隔離部屋にカスタムメーカーがいなくなっていて、全体的にカスタムが減ったのだろうか?
今回は日帰りですぐに帰路につかなければいけなかったので、会場内はザっと見て終わりにした。まあここも今まで通りの賑わいの様だ。


今回買ってきた物色々。
セトカトラリーではニッケルシルバーの圧延材を買った。
材料はもう仕入れないらしい。残念・・・
善光寺のショーにアッサブが出ていたのでELMAXを一枚買った。
板材なのかと思ったら、ブロックを帯鋸で切ったものとの事だった。(放電でない)
板の幅がブロックの厚さ方向だったらしい。
聞くとこのブロックで「板」の扱いらしい。一番薄い板って何㎜なん?って聞いたら「15㎜程度ですw」との事だった・・・厚すぎじゃいw

ELMAXについて色々聞いてみた。
やはり真空炉の気体冷却では硬さが出にくいそうだ。
オーステナイト化温度も高く、1150℃がいいらしい。しかし硬さはそれほど大きくはならず、概ね61~62がいいところらしい。
耐摩耗性で切れる鋼材だから、硬さはそこそこでもいいのかもしれない。
今回鋼材を買うと熱処理クーポンを千円で売っていた。1150℃、200℃戻し二回の条件らしい。興味はあったが来年2月までとの事だったので、これは買わなかった。多少高くても常に熱処理受けてくれればいいのになw

アピセの隔離部屋に出てた武生特殊鋼で、興味があったSPG STRIXを買った。ついででVG10も。
武生さんの鋼材、熱処理でよく曲がるよと言うと、「よく言われますw」との事だった・・・なんとかしてくれよw

SPG STRIXってのは炭化物の量を抑えて粒も小さくしたものらしい。おそらくVなどの炭化物傾向を高い合金元素を抑えて、炭化物の硬さも低めにして耐摩耗性をそこそこにしているのだと思う。その代わり基地の硬さが出る様にしている様だ。
突出した特性にせずに、全体的な使いやすさを追求しているみたいだな。
オーステナイト化温度は高めな鋼材なので注意が必要だ。



アレイマも出ていた。サンドビックから名前が変わってなんだろうか?と思っていたが、部門が分かれてサンドビックは超硬に特化したらしい。
10C28Mo2はよく使っているが、14C28Nがオーステナイト化1080℃でいけるらしいので、試しに買ってみた。
CRMO7と10C28Mo2との違いについて聞いてみた。相当でっかいインゴットを圧延して作っているらしい。
CRMO7は一次炭化物が無いのが売りだったが、実際観察すると僅かに一次炭化物が残っている。10C28No2は炭化物の粒が揃っていて幾分小さい。硬さが出るのもその辺に理由があるらしい。

10C28Mo2に比較して14C28Nは幾分硬さが出ると思う。耐食性は若干劣り、炭化物粒度と分布に違いがあると思う。見てみるのが楽しみだw

ゆっくり見て廻れなかったが、会いたかった人にも会えて、色々知りたい事も分かった。
なんとか行けてよかったw