ついでなのでSPG2でもハーフタングで作ってみる。
マトリックスアイダの熱処理条件は三通りあって、①ATS34、②CRMO7、③それ以外、となっている。
③の条件というのはD2に適した条件で、オーステナイト化温度が①と②より40℃ほど低く、焼き戻し温度が200数十℃となっている。
SPGⅡやELMAXはオーステナイト化温度が高めのため、そのまま出すと硬さが低くなってしまう。そのためにCRMO7として熱処理してもらっているのだ。
以前の考察でも書いたが、真空炉での気体冷却では硬さが出にくい様だ。
画はCCT曲線だが、硬さを十分に出そうと思うと60秒以内での冷却が必要の様だ。
D2のCCT曲線を見ると冷却に10分ちょっと掛かっても十分に硬さが出ている。
理由は以前考察したが、Vの含有量によるものと思われる。(VG10の場合はCoの含有量のためと思われる)
ソルトバスなどで油冷を指定すればいいのかもしれないが、薄く削ったS&Rだと歪みと肌荒れが絶望的だ。
磨きやすくはないが、S30VやS35VNよりはマシだな・・・w
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