シースを乾かしてる間に刃を付けた。
自分は砥石を使って刃を付ける。
動力機械で付けた刃の刃物って、案外手で研ぐと刃先が砥石に当たらない事があって研ぎにくい。
一般のユーザーは手で砥石使って研ぐしかない。砥石で刃付けをしておけば、研ぎ直しも難しくはないだろう。
そんな考えもあって手研ぎに拘っている。超絶な切れ味ではないが、必要十分な切れ味にはなる。
シース乾いてやっと完成。
販売サイトの画像を頼りに作ってみた。
横哲さん秘伝のラブレスオリジナルの寸法を元に細部をデザインした。
そのためジェスホーンのとは細かいところが微妙に違ってしまった・・・これは作ってる途中で気が付いたw
ラブレスオリジナルが全長186㎜程度なのに対して、ジェスホーンのNYSPは200㎜ちょっとある。結構でっかくて、まるでハイドアウトの様だ。
もともとフォルダーだったのをフィックスド化したものなので、ハンドル長が長い訳だ。
はじめこれを知らなくてラブレスオリジナルの大きさでデザインしたら、なんかヘンテコで悩んでしまったw
ブレードは2.6㎜厚のRWL34で、低温焼き戻しで使った。
ヘアラインは1500番でやったが、1000番の方がよかったかもしれない。
ハンドルは象牙を使った。この象牙は岡山の吉川さんから頂いたものだった。(吉川さん、その節はありがとうございます~)
象牙なんて初めて扱ったが、案外加工性がよくて仕上げも難しくなかった。しかし条件によっては変形しやすいのが厄介だった。
経年変化や伸縮の問題があるが、手触りよく手に馴染むので、道具としては意外といいのかもしれない。ナイフの様な金属板に貼り付けるという使い方自体が、間違いなのかもしれないと思ったw
象牙の取り扱い許可は持ってないので販売できなくなってしまったが、これは気に入ったので自分のコレクションにする事にした。
ジェスホーンはボルスターには416のステンレスを使っていてらしい。ここは圧延材のニッケルシルバーを使った。
ピンとパイプのニッケルシルバーを使った。ジェスホーンはピンはニッケルシルバーを使ってるそうで、パイプはアルミらしい。
NYSPで厄介なのはドットホックの取り付けだ。
ラブレスの本物なら貫通させてハンドル止めるファスナーボルトを利用できるが、ジェスホーンのNYSPはタングにネジ切って締めなければいけない。おまけにハンドル材が薄いので、ドットホックを面一にしようとすると一工夫必要になる。
謎だったのはどう見ても裏側の革が銀面がシースの内側になってる事だった。
表から見た時に見栄えがいい様にするため?
そもそもシースはジェスホーン本人が作ってたんだろうか?
ここまで真似する意味もなかったのかもしれないが・・・結果としてシースの裏面は床面が出た状態になった。まあこういうのもありかw
https://cdn11.bigcommerce.com/s-9wkbmoapx6/images/stencil/1500x1500/products/303/26016/K10361-Horn-Jess-5940__43084.1741376670.jpg?c=1&imbypass=on
https://cdn11.bigcommerce.com/s-9wkbmoapx6/images/stencil/1500x1500/products/303/26017/K10361-Horn-Jess-5944__94113.1741376671.jpg?c=1&imbypass=on
https://cdn11.bigcommerce.com/s-9wkbmoapx6/images/stencil/1500x1500/products/303/26017/K10361-Horn-Jess-5944__94113.1741376671.jpg?c=1&imbypass=on
久しぶりに製作記を一通り書いたが、実に楽しかった。
ナイフに限らないが、もの作りは一つづつ段階を確実にこなしていかないといけない。何処か飛ばして出来るものでもない。
まあ楽しんで見てもらえれば嬉しいw
これはナイフも投稿記事も力作ですね~
返信削除横山さんの秘蔵データを基にしてアレンジされたアウトラインはもとより、成形中もバックベベルのベベルストップを後方に削りなおしたりと立体的なバランスも調整されて素晴らしい仕上がりですね。
象牙のハンドルも樹脂含浸したくなるところを科学的考察でオイル仕上げにするなど脱帽です。
ベテランの言うことは話半分wいまの職場で実感してますww
HILTS
ありがとうございます~
削除あまり製作方法に変化がないのと、なにより面倒くさくて最近は製作記事を書く事が少なくなってました。
たまには書いてみるのも面白いですねw