2023年5月7日日曜日

ハーフタング・ドロップ


ドロップできた。
呼びは4incとしているが、ブレード長は93㎜ぐらい。

ブレードは10C28Mo2の3.0㎜厚の鋼材を、ほぼそのまま使っている。

ハンドルはグリーンキャンバスマイカルタで、ハーフタング構造となっている。
厚手のマイカルタブロックが手に入ったからハーフタング構造で作れた。この手の厚手のマイカルタも入手しやすければいいのだが・・・
20mmちょっとあったブロックの厚さを、ほとんど目一杯使っているが、おそらく本物のラブレスはもうちょっと薄いと思う。好みによるが、このぐらいの厚みがあった方がいいと思っている。

インチサイズのラブレスボルトとソングホールパイプは真鍮を使った。

シースはダブルステッチとしたが、なるべく細身に作った。
ハーフタング構造はテーパータングと違った手間が掛かるが、案外面白味があって自分は好きだ。

 

2023年5月2日火曜日

ドロップとハンドスケルペル





大小のナイフ二本出来た。

一本目はドロップ。
4incと言う事にしているが、ブレード長は95㎜程度。これ以上になると本州の鹿や猪の解体には大きすぎる気がする。

ブレードはRWL34で高温焼き戻しで使った。
元厚3.4㎜を背側を削り抜いて実質2.8㎜厚のブレードになってる。
このドロップはエッジ厚も普段より薄く作ってみた。
乱暴には使えないが、鋭い切れ味が欲しい向きにはいいと思う。無理くり関節を抉る様な事をしなければ、獲物の解体はこのぐらいで十分使える。

ハンドルはタンキャンバスマイカルタに0.3㎜のエビ茶色のスペーサーを入れた。

ヒルトはニッケルシルバーにインチサイズのラブレスボルトと真鍮のパイプを使っている。
変なこだわりではあるが、ニッケルシルバーは鉛の含まない圧延材を使ってる。磨いた色合いがこの方がいい。

シースは普通にダブルステッチで作った。
革はマトリックスアイダの「ラブレス・レザー」を使ってる。
国産から比べるとえらく高いが、ブルハイドのダブルショルダーは丈夫でヘタリ難くていい。

二本目はハンドスケルペル。
ブレード長は55㎜程度だから、2incって事になるんだろか。
こんな程度の長さでも、鹿や猪の解体は十分できる。

ブレードはRWL34で、これも高温焼き戻しにしてある。
同じく3.4㎜厚を2.5㎜程度に削り抜いてる。

ハンドルはタンリネンマイカルタ。これもエビ茶色お0.3㎜のスペーサーを挟んだ。
自分の好みで、やや厚目の形状にしてある。
このぐらいの方が使いやすいと思う。

ヒルトはニッケルシルバーにインチサイズのラブレスボルトと真鍮のパイプを使ってる。

シースはポーチタイプで。チューブシースはいい思い出がないので・・・
なるべくコンパクトに作った。
これならそのままポケットに突っ込んでおいても安心できる。
手軽に使える小さなナイフは好きだ。