2020年10月26日月曜日

ベルトグラインダーJKG1525

先日、某ナイフメーカーのベルトグラインダーJKG1525の駆動ベルトを交換しに行った。
カバーを外して速度調整用のハンドルを回すと古いベルトは簡単に外せた。
新品・・・と言っても長期在庫で安売りしてた物だが、古いベルトと比べると、こんなに摩耗して細くなってる。
ひび割れや表面の剥離があちこちにあって、何時ブチ切れても不思議じゃない状態だったw
1422V420ってのがベルトの型番になる。

 最新の1525はもしかしたらインバーターが付いて普通のVベルトになってるかもしれないが、古い1525は変速プーリーを使っている。モーター位置を動かす事でモーター側のプーリー幅が変化して、径が変わる事で変速させている。
しかし変速幅は僅かしかなく、あまり速度の変化がない。今ならインバーターが安く手に入るから、インバーターを使った方が絶対よさそうだ。

新しいベルトを付けようとしたら、なかなか上手く嵌らない。変速プーリーをこじって広げたら嵌ったw
変速プーリー用のベルトは特殊な物らしく、えらく値段も高い。プーリー替えて普通のVベルト使ってインバーター付けるのも手かもしれない。
まあしかし面白い作りだなw

2020年10月25日日曜日

ケーパー?

刃長約72㎜、全長約173㎜。
2incケーパー?

ってなってるけど、どちらかというとシティナイフに近いか。自分には珍しくご注文での製作。

ブレードはRWL34を使った。

僅かにカーブしてはいるが、直線に近いエッジ形状は案外日常での身の回りで使うにはいいのかもしれない。


スティッフホーンやシティナイフはハンドルエンドが尻すぼみで、持ち方によっては心もとない事があるが、これは微妙に盛り上がっているのが手に馴染んでいい。
3.5㎜の鋼材を削り抜いてブレードは実質2.5㎜厚になっている。
ヒルトとピンとパイプはニッケルシルバー、ハンドルはスネークウッド。
このスネークウッドはあまり蛇柄感はないが、なかなか感じはいい。
支給された長い板材だったので、ブックマッチではなかったが、かえって模様が裏表で合ってよかった。見開きブックマッチってとこか?
ハンドル接着前の準備段階でひび割れが沢山出てしまったが、瞬間接着剤を浸み込ませたらなんとかなった。
接着の段階でひび割れの大部分は削り取ったので、その後の影響は全くなかった。枯れきっていたので、縮む事もなかく手間がなくてよかった。

シースはポーチタイプにした。

本来ならチューブタイプにするべきなのかもしれないが、どうもチューブタイプはいい思い出がないのと、案外作るのが厄介なので・・・w


相田さんの2incケーパーをもとにした。
2incというが、実際は3inc近くある。ケーパーにしても本来の用途から考えると、なんか微妙な気がする・・・謎なモデルだ・・・
でもこの形状ってなんかいい。とても気に入ったw



 



2020年10月20日火曜日

リンゴジャム

紅玉を買ってきた。

最近は栽培してるとこが少なくなってるらしい。

生で食べるには甘さが少ないが、酸味があるのでジャムにはちょうどいい。

という訳で、ジャムを作る。

めんどくさいので、適当に千切りにして煮込む事にする。

皮は色が付くので剥かないでそのまま使う。

一個200gちょうどで、鍋の容量の都合で二個使った。

グラニュ糖を200g入れて弱火で煮込む。

煮崩れて透明感が出てきたら出来上がり。皮の色がいい具合に出た。



 湯煎したビンに詰めて完成。

220mℓのビン二本分できた。なかなかいい色合いだ。

リンゴジャムは煮込む時間もそれほどないので簡単に出来ていいw

2020年10月18日日曜日

フィールド&ストリーム

3.5incフィールド&ストリーム。
刃長約86㎜、全長191㎜。

ブレードはRWL34にヒルトはニッケルシルバー。

ハンドルはマルーンリネンマイカルタにレッドスペーサーを入れた。
これも3.5厚の鋼材を使っているが、削り抜いて実質2.7㎜厚のブレードにしている。


 これもシースはダブルステッチで。

薄く鋭い切先は釣りや鳥猟にいいと思う。
フィールド&ストリームは元々はケーパーをアレンジして、日本人の手に合わせて作った物なんだと思う。
案外四つ足の猟に使ってもいいのかもしれない。

3.5incドロップ

3.5incドロップ。
刃長約85㎜、全長約195㎜。

ブレードはRWL34、ヒルトはニッケルシルバー。

ハンドルはグリーンキャンバスマイカルタにレッドスペーサーを入れた。

3.5㎜厚の鋼材を使ったが、削り抜いてブレードは実質2.8㎜厚にしている。

シースはいつもの様にダブルステッチで。
ドロップってこのぐらいの大きさの方が使いやすくていい。
逆にこれ以上短くなるとドロップの特色が出しにくい。ドロップってデザインが難しい・・・



 

2020年10月17日土曜日

調整するべきか?

今日はうちは休みじゃなかったが、仕事の都合が付いたので猟のグループの射撃会に行ってきた。

オープンエアの射場で、雨が降っていて的紙がデロデロになって難儀した。それにえらく寒かった・・・

12番レミントンm870の平筒20inc銃身にレッドバードの狩猟用スラッグ。50mの膝撃ちで、狙ったところのやや左下に手のひらぐらいに集弾する。前回と同じ傾向だった。

勢子長の長老は「頭は狙うなよ~腹狙えば中るなw」との事・・・右から出てきた獲物ならちょうどよさそうだw


照門をもう少し右に動かすべきか悩む。

猟期までにもう一度射撃に行けるなら調整してみるか・・・


 あの暑い日が続いたのが嘘の様に寒くなってきた。

猟期もあともうちょっとで始まる・・・

2020年10月13日火曜日

研ぐ

 ステンレス鋼製のナイフって大抵の場合刃先だけ小さく研ぐ、いわゆる小刃研ぎって方法で刃が付いている。

ステンレス鋼は炭素鋼に比較して耐摩耗性や粘りがあるため、和式刃物の様な広い面を研ぐいわゆるベタ研ぎに適さないからってのがある。

小刃研ぎは研ぎ減らす量が少ないので刃付けしやすいのが利点だが、面が小さい故に鋭く滑らかに研ぎ上げるのは意外と難しいのかもしれない。

砥石を使って手で研ぐには、基本は角度を一定に保つってのがあるが人が手で研ぐ以上、微妙にぶれるのは仕方がない。むしろ小刃研ぎでも小刃の面は多少曲面になってもかまわない。

重要なのは刃先が砥石に当たる時に力を入れすぎない事。小刃研ぎは狭い面を研ぐので面圧が掛かりすぎてしまう傾向がある。

面圧が掛かりすぎると刃先が弾性変形するし、砥石自体も微妙に弾性変形する。これは刃先が砥石にめり込む様な状態になり、刃先は鋭くならずに丸まってしまう。いわゆる「丸っ刃」って言うのはこの様に出来るのだと思う。

小刃研ぎのみでなく炭素鋼の蛤刃をベタで研ぐときにも言えるが、刃先が砥石に接触するのを意識して力を抜いて軽く研ぐのが、鋭い刃先を形成するためのコツだ。刃先の形成は研ぎ減らして行く事にあるが、急ごうとするあまり力を掛けすぎてはいけない。


先端の切刃から刃体まで同じ角度で研ぐ様な鉋や鑿って、いまだに炭素鋼が主流なのは、やはりステンレス鋼から比べると研ぎやすいからなんだろう。

硬さが出しやすくそこそこの耐摩耗性ってのは炭素鋼に分がある。軟鉄に刃金を鍛接するのも、柔らかく減りやすい軟鉄は研ぎやすさにつながるってのもある。


ステンレス鋼のコンベックスの構造って自分は否定的に見ている。ステンレス鋼を広い面積をベタで研ぐのは辛い。

自分はほとんどフラットグラインドで作るが、なるべくブレードは薄作る様にしている。用途に合わせて剛性に問題ない程度に、なるべく薄く作るべきだと思っている。

研ぎ減った場合はステンレス鋼でも小刃はコンベックス状に研いでしまえばいい。薄いフラットなら、初めからコンベックスよりは研ぎやすい。

よくコンベックスグラインドは鋭い刃付けが出来るって言われるが、あれはベタで研ぐので面圧が掛かりすぎる事なく刃先を研ぐ事が出来るからってのがある。刃体が刃先のガイドにもなるので、鋭い刃先を形成しやすい。


自分の場合、刃付けは砥石で手で研ぐ。多くの人はそうやって研いでいるだろうから。

機械で研いで使ってるなんてのは、ナイフメーカーぐらいじゃなかろうか。

でも鋼種によっては機械で刃付けした方がいい場合もあると思う。S30Vの様な硬いバナジウムの炭化物がジャリジャリした鋼種は、刃先に炭化物が並ぶ様に機械で研ぐとえらく長切れする刃が付くのかもしれない。その辺の話は尾上先生の「刃物のはなし」に詳しい・・・


まあ研ぎ方なんて人それぞれだし、どの鋼種を選ぶかも使い方や好みの問題だ。

重要なのは自分にとっての用途に必要十分に使えるかどうか。

思った様に切れる事が切れ味がよいって事なんだと思う。