2021年11月28日日曜日

ちょっと大きい

2.1/4incセミスキナー出来た。

いつもの2incの豆セミスキナーより微妙に大きくしてある。鋼材の大きさを目一杯に使うために、豆セミスキナーの型を適当に引き延ばして板取した。自分には珍しく、型がないので一品物。次に同じ物は作れないかもしれないw


ブレードは今となっては貴重になった(?)ATS34。3㎜厚を実質2.5㎜に削り抜いている。


ハンドルはおそらくリネンマイカルタだと思う。デッドストックの古い物の様で、詳細は分らない。層の間に2枚色違いの繊維が入っていて、これが黄色い層になって出ている。なかなか面白い風合いだ。

ヒルトは黒いハンドルに合う真鍮を使った。

いつもの2inc豆セミスキナーだと人差指と中指の二本しか掛からないが、ちょっとハンドルを長くしたので、ぎりぎり薬指も掛けられる。どちらがいいかは好みの問題かもしれない。


シースは定番の無駄にトリプルステッチ。ブルハイドのダブルショルダーのヌメ革と相まって丈夫な作りとしている。シースナイフというからには、しっかりしたシースを作りたい。





 

2021年11月22日月曜日

獲物はないけど

昨日の出猟は山の上の方の猟場をやった。
例年ならもっと寒いはずだが、それほど寒くはなってない。風は強いが、上手い事風の当たらない斜面の側だったので助かった。
タツマに着いて勢子が動き出した早々に「ピーッ」っと鹿の警戒音が聞こえが、その後は勢子が掻き回しても獲物の気配はなかった。タツマに勢子が着いてしまって、結局ボウズで終わる・・・
2ラウンド目をやろうとなって、一番上の猟場に行った。簡単に囲って短期決戦を挑む。
ここでもなかなか獲物の気配がなかった。勢子が近づくが一向に出てくる気配がない。
間近に勢子が近づいた時に、上の方からガサガサと音がしてきた。音の方を見ていると雌の鹿が二頭小走りに出てきた。
想定していたのと違う方向からだったので、狙うには体を捻って非常にやりにくい・・・
おまけにその方向が道路のある方なので、バックストップを確保しつつ狙いを付けなければいけない。
これなら行けるか・・・と思って引き金を引いた。40mないくらいだったが中らなかった。
走り出した鹿に立ち上がって二の矢を撃つが、これも中らない・・・
あ~、行っちまったか・・・と思って見てたら、突然20mぐらい前の茂みから飛び出してきた!
ターンしてたまたま自分のところに出てきたみたい。行ってしまったと思ってたので構えていなかった・・・
とっさに三の矢を撃ったが中らない。弾帯から弾を取って排莢口から入れて、逃げてく鹿のお尻に向けて撃ったがやはり中らない。
結局2ラウンドで獲物が出たのは自分のところだけで、それも逃げられてしまったのがなんとも申し訳なく悔しい。
おまけに銃カバーを落として無くしてしまった・・・迷彩柄だったので何処に落としたのか分らんかったw


獲物はなかったけど野菜を沢山貰ってきた。
白菜にキャベツに大根と有難いw
まあ楽しかったからいいか~
 

2021年11月16日火曜日

猟期がはじまった

昨日から猟期が始まった。
ちっと調子が悪いので、今猟期はタツマをやらしてもらう事にした。
作戦参謀が「獲物が溜まってるぞ!」と無線で檄を飛ばす。
タツマの配置が終わり、勢子が動き出す。
時々銃声は聞こえたが、こちらには来る気配がない。

天気が良く暖かいのでウトウトしていると、ガサガサと音がするのに気がついた。
下の方の右側から真っ黒いのが出てくるのが見えた。でっかい雄鹿だった。
立木越しにチラチラ見えるのを狙って、いい所で引き金を引いた。50mあるかどうかの距離だった。
しかし鹿は走り出して左の谷の方へ向かってく。後から3頭ぐらい着いて来たので、それにも発砲するが中らない・・・
弾帯から弾を取って装填するのも手間取ってしまって結局逃げられた。

またしばらくすると、今度も同じ所を鹿が出てきた。雌ばかり3頭ほど列になってる。
これもよく狙ったのだが、発砲したら走り出した。次々撃つが逃げていく。
また逃げられたか・・・と思ってたら、その直後に7~8頭ぐらいの群れがワラワラと出てきて、目の前30mぐらいのところをUターンしていった。
撃ち終わった直後だったもので、装填してなかったのが悔やまれる・・・全速で逃げてったのでもう間に合わないw

二回も出てきてるので、もう今日はこれで来ないだろうと思っていたら、無線で「そっち行ったぞ~」と聞こえてきた。
今度は手袋を外しておいて、弾帯から取り出した弾を2発口に咥えておいた。
警戒してるとまた同じ所から鹿が出てきた。3頭ほどの先頭に狙いを付けて発砲する。転げた様に見えたので、走り出した次から来る鹿にも次々発砲する。
転げた鹿は立ち上がって逃げそうだったので、タツマから走って近づき留矢を撃った。

留めたのは中ぐらいの若い雄鹿だった。まだ袋角で表面に毛が生えていた。
留矢に撃ったのが27粒のバックショットだった。20mちょっとの距離だったが、後ろ足二本とも砕けていた。至近距離だと27粒でも結構な威力があるんだな・・・
獲物は転げて撃った位置から50m近く谷底に転げていた。腹を裂いて内蔵を掻き出しておいてタツマに戻った。

もう今日は終わりだろうとタツマで一息ついてると、また無線で「行ったぞ~」と聞こえる。
警戒してるとまた同じ所から鹿が2頭出てきた。これで4回目!?
今回も弾を2発口に咥えて、立木を出たいい所で一頭目に引き金を引く。走る鹿に次々発砲する。
上手い事一頭転んだ。
近づいて留矢を撃ったら、転がって谷底に落ちた・・・

二頭目は小さな雌鹿だった。一頭目とほとんど同じ場所に落ちていた。
これも内臓を掻き出しておいてタツマに戻る。
タツマに戻ってしばらくしたら、勢子達がタツマに着いて解除になった。
獲った二頭の鹿は現場でバラして、近くのタツマと勢子に来てもらって回収した。

いい天気で例年に比べてえらく暖かかった。
しかし4回も同じ所から鹿が出てきたのは珍しい。
合計で20頭ちょっとの鹿を見た。撃った弾数数えたら19発だった・・・そんなに撃って2頭だけってのもなんだけど、2頭も獲れたから十分としようw
一日の出猟で13発撃った事があったが、今回は記録を更新してしまった・・・

勢子が獲ったでっかい猪と鹿。
この日はグループで鹿5頭と猪1頭獲った。
例年の解禁日と比べると少ないが、まあこれだけ獲れれば十分でしょう。
山の神様に感謝して、今猟期も安全にやって行きたい。

若いワンコは精悍な顔つきになってきた。
今猟期は活躍してもらいたい。


 猟仲間が使ってるセミスキナーを久しぶりに見た。
タンリネンのマイカルタハンドルはいい色合いになってきた。
使ってもらえるのは有難いw

2021年11月9日火曜日

ナロータングのドロップ


ナロータングのドロップ出来た。
ブレードは90㎜ちょっとあるので、呼びとしては4incになるか。

ブレードは3㎜厚の銀紙三号を使った。僅かに削り抜いて実質2.8㎜厚になってる。


ハンドルはグリーンキャンバスマイカルタを使った。いつだったかマトリックスアイダに入荷した厚手の物で21㎜あった。特別に長尺で売ってもらった。そのためキャンバスの目をこの方向で使う事ができた。


ラブレスのハーフタングのモデルはフィンガーグルーブがあるものが多い様だ。フィンガーグルーブは自分は好みでないが、とりあえずラブレスに倣ってみる事にした。

ラブレスの実物はあまり見た事がないのだが、もうちょっと薄いマイカルタを使っているのかもしれない。今回は21㎜の厚さがあったので、厚みを一杯に使ってみる事にした。ここは自分の好みでボリュームのあるハンドル造形にした。


キリオンが低めなので、ダブルステッチだがやや細身にシースを作る事ができた。

ブルハイドのダブルショルダーは、生きてる時に付いた傷が所々に残っている。あまり気にせず、これも味の一つと思って使っている。きっと生きのいい牛だったのだろうw



 自分としてはやや長めのハンドル形状にしてみたが、フィンガーグルーブは収まりが結構よくて気に入った。

このモデルは通常のものと段取りが違って厄介ではあるが、作ってみるとなかなか面白かった。厚みのあるマイカルタがないと作れないのが難点ではあるけど・・・


2021年11月4日木曜日

工場長どうなった?

折れた歯はいつの間にか無くなった。多分飲んでしまったのだろう。
とりあえず工場長のめいは元気だ。
毎日バッグに入れられて工場と自宅を通勤してるw

ハーフタングのハンドル整形。
フィンガーグルーブって自分はあまり好みではないが、ここはとりあえずラブレスに倣っておきたいと思うw
グルーブは2incのホイールで削った。

基準の面を削る。
バーキング使うのは今回はここまで。

あとはヤスリ使って整形する。

磨きも耐水ペーパーで手で磨く。

こんな感じかな・・・

あとはコンパウンドで手で仕上げる。
フィンガーグルーブも案外いいねw