2020年11月30日月曜日

最期まで・・・


自宅で飼ってるじゅんが体調を崩した。正直もう長くはないのかもしれない。

今月に入ってから食が細くなって、先週からは一日に食べる量が極端に少なくなっていた。

それでもうちのベランダ(工場の上の平屋の周りでちょっと長さがある)の散歩は一日一回は欠かさずにいた。

この前の土曜日の朝に散歩したときは普通に元気だったが、昼頃になったら急に元気がなくなってフラフラしだした。

慌ててお医者に連れて行って診てもらったところ、腎不全の状態との事だった。

数年前から腎臓機能が悪くなって、治療食で抑えていたのだが、さすがに19歳ともなってもう末期の状態の様だ。

水分補給の点滴を打ってもらって、腎臓回復のための薬を貰ってきた。ここ3日ほどで回復が見られなければ駄目だろうとの事。

点滴で幾分元気にはなったが、食事がとれない状態だ。チューブ入りの猫餌(ちゅーる)を買ってきてあげたら、いくらか食べてくれた。それでも僅かな量しか食べない。

昨日と今日も点滴を打ってもらってきた。100㏄程度のリンゲル液らしい。今日の先生の話では、やはりもう最期が近い様だ。

 

元々神経質なので、お医者通いもストレスになる。このままうちで楽にさせておくのがいいのかもしれない。幸い痛がったり苦しんでる事もない。

まだ毛艶もいいし、目に光もある。

出来るだけの事をして、静かに休ませてあげよう・・・

2020年11月23日月曜日

天気はいいが・・・

昨日の猟はタツマをやった。

天気が良く気温はまだそれほど低くはなかったが、標高の高いとこの猟場で風が強くて寒かった。

勢子が動き出した直後から、下の方のタツマで獲物が出ていた。

勢子も出会いがあって、この日は銃声があちこちで聞こえた。


結局自分のタツマでは獲物を見る事はなかった。

しかし鹿4頭が獲れた。

新人ワンコも活躍したなw




カーショウのこのモデルは、いかにもハンティングナイフって感じでいいな。

たまにはこんなのも作ってみようかな・・・
 

2020年11月16日月曜日

はじまった

昨日から猟期がはじまった。
解禁日はお祭りみたいなもので、グループの人達もほとんど集まった。
人数多かったので、ちょっと大きめに囲う作戦で、自分は勢子をやる事になった。
タツマのは配置が終わって勢子が動き出すと、あちこちで鹿が出てきた。今の時期はまだ群れにはなってなく、鹿は大体2~3頭でかたまって行動している。
タツマに近くなって終盤に差し掛かった頃に、ベテランの勢子と行き会った。「こっちの方を行くとカラマツが倒れたとこに出るから、そっちの方から捲れ」と指示を受ける。
その方向に行ってみたが、カラマツの倒れたとこというのがよく分からない・・・
暫くしたらタツマに行き会って、そこにいたベテランのタツマに「そっちの方に行ってみろ」と指示を受けた。
行ってみるとカラマツの倒れた場所に出た。倒木をまたぎながら進むと、突然目の前10ⅿない場所の倒木の間から角の付いた黒い鹿が飛び出してきた。半矢の鹿が隠れていた様だ。
スライド送って初矢は12番のスラッグを狙を付けて撃った・・・が、鹿は走っていく。二の矢三の矢は今猟期初めて使ってみる27粒だったか、撃っても鹿は逃げてった・・・
無線で「鹿行った!半かもしれない!」と伝えると、さっき行き会ったタツマの方で1発銃声が聞こえた。どうやら止まったらしい・・・よかった~


解除になってからタツマに回収に向かう。逃げてった鹿は結構大きい雄鹿だった。
腹の真ん中に3発中った跡があった。どうやら自分の撃ったスラッグも中ってたみたいだ。
鹿は腹に弾が中っていても、結構そのまま走って行ってしまう。心臓か背骨にでも中らなければ、なかなか一発で止まる事はない。心臓に当たっていても数十ⅿ走って行ってしまう事もあるし・・・

引いて回収できない場所だったので、現場で解体して持ち帰った。
まあそれなりに使えるのだが切れ止むのが早い様だ。なんか刃持ちがよくない。やっぱり駄目かいなw
熱処理失敗してなければ、この大きさでも結構使えると思う。鹿猪の解体は2incもあれば十分こなせる。


 上の方のタツマでは猪が獲れた。結構でっかい雌猪で脂も乗って美味そうだ。

もともと鹿が多い猟場だったが、ここ数年疥癬や豚コレラの影響で猪がほとんど獲れなかった。今期は期待できるだろうか・・・
この日は鹿6頭に猪が1頭だった。幸先のいいスタートだ。
今猟期も事故の無い様に楽しみたい。山の神様にお願いしよう・・・

2020年11月2日月曜日

熱処理条件の使い分け

いつもはRWL34だと高温焼き戻しでやるが、ブレードが小さい事もあって、たまにはと思い低温焼き戻しでやってみた。
表面の酸化被膜は白く上がってくる。
高温焼き戻しの場合は冷却液に漬けるために、表面は黒くなったりマダラ模様が付いて上がってくる。冷却液の状態によって、その時々で色合いが変わるらしい。

硬さを測ってみた。今回はHRcで63だった。

今まで使ったRWL34を見てみると、低温焼き戻しで概ね63~64程度、高温焼き戻しは61~62程度になる。RWL34はATS34より大体1程度硬さが高くなる。

焼き戻し条件をどう変えてるか?・・・種明かしをすれば、マトリックスアイダのCRMO7かATS34の熱処理を利用しているだけの事なのだ。低温焼き戻しの場合はCRMO7で、高温焼き戻しはATS34の条件でやっている。

マトリックスアイダは確認しただけでも熱処理条件は3種類ある。CRMO7とATS34は焼入れ条件は同じで焼き戻しの条件が違う。あともう一つは焼入れ温度低めのD2等用の条件がある。(D2は焼き戻し温度は低温だがやや高い)自分の場合は鋼種によってこれを使い分けている。しかしただ闇雲にやってる訳ではない。実際に使うだけでなく、金属顕微鏡で組織も観察して確認している・・・

 とりあえず名入れ前まで磨けた・・・
RWL34は実際使ってみると低温焼き戻しでも十分に粘る。
いまだにどちらがいいか迷うところだ。

2020年11月1日日曜日

2.5incセミスキナー

2.5incセミスキナー出来た。全長173㎜、刃長67㎜。


ブレードはATS34。妙に縞模様が出たなと思ったらK-Typeを使っていた。

4㎜厚の鋼材を2.6㎜に削り抜いている。

ハンドルは和鹿の白骨化した落角を染色せずに使った。ヒルトとピンはニッケルシルバー。


 これもダブルステッチにしてみたが、やっぱりごっつ過ぎるか・・・

残念なのはハンドルに接着層が出てしまってる事。この前のより酷いので、これは売り物にはならないな・・・w