2021年12月30日木曜日

今年も終わり

昨日の出猟は年内最後だった。今回は集まる人数が少なかったので、比較的狭い範囲を囲う事になった。今回もタツマを担当。
里の裏山という様な場所だが、鹿は結構いた様だ。自分のところにも50mないぐらいのところに一頭出てきた。いい所だったが、立木が邪魔してチラチラとしか見えない。しばらく立ち止まっていて、勢子が鳴らす花火にも全く動じなかった。狙いを着けるが、どうしても立木が邪魔で撃てなかった。しばらくしたら歩き出して、すぐ下のタツマの方に向かった。無線で行った事を伝えたが、どうも視界の外を通って行ったらしく掛からなかったらしい・・・
上のタツマの方では10頭ばかりの群れがいたらしいが、上手く掛からなくてボウズに終わった。

仕方がないので、場所を変えて2ラウンド目をやった。
自分のタツマは立木や茂みで今一見通しが悪い。
それでも二頭の鹿が出てきた。チラチラと見えるが、この場所からでは撃つ事ができない。
このままでは切られてしまうので、場所を下がって見通しのよい所に出る。
鹿は気取ったのか戻って行った。とりあえず切られなければ勢子に当たるかもしれない。
タツマに戻らず見通しのよい場所で警戒していると、今度は30mぐらいのところから鹿がピョコっと出てきた。
狙いを着けてスライド送って薬室に弾を送ったら、カチャっと音が出て気取られた。
走り出す鹿三頭に次々撃ったが逃げていく。
追いかけて弾を排莢口から込めながら白いお尻に向けて二発撃つが、いい距離なのだがやはり中らない・・・w
三頭は切られて行ってしまった。

終盤になってもう解除かと思った頃、タツマの下でワンコが盛大に鳴きだした。
急いで行ってみると鹿をワンコが止めていた。
ワンコが離れた瞬間に、至近距離から一発撃って留め刺した。ナイフで刺すべきかとも思ったが、ワンコが興奮していて近寄る事ができなかった。ヘタに近づくとワンコに噛まれてえらい事になる。ワンコは自分の獲物を横取りされると思うらしいw
2ラウンド目はこの雌の小鹿と、一番上のタツマが獲った大きな雌鹿の二頭だった。
今年最後で2ラウンド目までやった甲斐があった。

このドロップも会長の娘御に使ってもらっている。ワンコの餌用に鹿肉ジャーキーを作るのに活躍してるそうだ。上手く使い込んでくれてるのが嬉しい。


 唐辛子を貰ってきた。何に使おうかなw
今年中の猟も終わって、猟期は残り半分になった。前半戦も安全に終わった事を山の神様に感謝しよう・・・

2021年12月27日月曜日

久しぶりの出猟

昨日の出猟は三週間ぶりだった。
さすがにちょっと寒くはなってきたが、やっぱり例年より暖かい気がする。
この日は猟仲間の家の裏山をやった。タツマの担当で、あまり山を登らないで済むのが助かる。
無線で勢子の動きを聞いてひたすら待つ。しかし途中から勢子の無線が全く聞こえなくなった。
山の影で無線が聞こえないのか?・・・と思ってひたすら待つ。そのうち曇ってきてえらく寒くなってきた。
犬の鳴き声は時折聞こえるが、獲物の来る気配はない。
たまに携帯がブルブル震えて着信を知らせるが、こっちはタツマで出る事ができない。タツマは黙ってひたすら待たなければいけない・・・
しかし一向に勢子の気配がなくて、なんだか変だ・・・
無線ですぐ上のタツマを呼んでみるが応答がない。
ここでやっと気がついた・・・チャンネルがいつの間にか変わってたんだ!
使ってるチャンネルで呼んでみると、もうとっくに解除になってるぞと応答があったw
携帯の着信は無線で応答がなかったから解除を知らせるためだったw


すぐ上のタツマが獲った獲物を回収に向かう。
結構でっかい雄鹿だった。
この日はこの一頭だけだったが、人数に十分な肉の分け前だった。


 組長のところの娘御に使ってもらってるドロップを久しぶりに研ぐ。

ハンドルがさらに風化していい感じになってきた。
ドラさんに貰ったでっかいギヤの破片から切り出したマイカルタだった。
やっとフェノール臭さが抜けてきたw

2021年12月6日月曜日

昨日の猟は



昨日の出猟はボウズだった・・・
久しぶりに勢子をやった。今年は妙に暖かい。
猟果がないのは残念だが、まあ楽しめたからいいかw


 なんだかな~w

2021年11月28日日曜日

ちょっと大きい

2.1/4incセミスキナー出来た。

いつもの2incの豆セミスキナーより微妙に大きくしてある。鋼材の大きさを目一杯に使うために、豆セミスキナーの型を適当に引き延ばして板取した。自分には珍しく、型がないので一品物。次に同じ物は作れないかもしれないw


ブレードは今となっては貴重になった(?)ATS34。3㎜厚を実質2.5㎜に削り抜いている。


ハンドルはおそらくリネンマイカルタだと思う。デッドストックの古い物の様で、詳細は分らない。層の間に2枚色違いの繊維が入っていて、これが黄色い層になって出ている。なかなか面白い風合いだ。

ヒルトは黒いハンドルに合う真鍮を使った。

いつもの2inc豆セミスキナーだと人差指と中指の二本しか掛からないが、ちょっとハンドルを長くしたので、ぎりぎり薬指も掛けられる。どちらがいいかは好みの問題かもしれない。


シースは定番の無駄にトリプルステッチ。ブルハイドのダブルショルダーのヌメ革と相まって丈夫な作りとしている。シースナイフというからには、しっかりしたシースを作りたい。





 

2021年11月22日月曜日

獲物はないけど

昨日の出猟は山の上の方の猟場をやった。
例年ならもっと寒いはずだが、それほど寒くはなってない。風は強いが、上手い事風の当たらない斜面の側だったので助かった。
タツマに着いて勢子が動き出した早々に「ピーッ」っと鹿の警戒音が聞こえが、その後は勢子が掻き回しても獲物の気配はなかった。タツマに勢子が着いてしまって、結局ボウズで終わる・・・
2ラウンド目をやろうとなって、一番上の猟場に行った。簡単に囲って短期決戦を挑む。
ここでもなかなか獲物の気配がなかった。勢子が近づくが一向に出てくる気配がない。
間近に勢子が近づいた時に、上の方からガサガサと音がしてきた。音の方を見ていると雌の鹿が二頭小走りに出てきた。
想定していたのと違う方向からだったので、狙うには体を捻って非常にやりにくい・・・
おまけにその方向が道路のある方なので、バックストップを確保しつつ狙いを付けなければいけない。
これなら行けるか・・・と思って引き金を引いた。40mないくらいだったが中らなかった。
走り出した鹿に立ち上がって二の矢を撃つが、これも中らない・・・
あ~、行っちまったか・・・と思って見てたら、突然20mぐらい前の茂みから飛び出してきた!
ターンしてたまたま自分のところに出てきたみたい。行ってしまったと思ってたので構えていなかった・・・
とっさに三の矢を撃ったが中らない。弾帯から弾を取って排莢口から入れて、逃げてく鹿のお尻に向けて撃ったがやはり中らない。
結局2ラウンドで獲物が出たのは自分のところだけで、それも逃げられてしまったのがなんとも申し訳なく悔しい。
おまけに銃カバーを落として無くしてしまった・・・迷彩柄だったので何処に落としたのか分らんかったw


獲物はなかったけど野菜を沢山貰ってきた。
白菜にキャベツに大根と有難いw
まあ楽しかったからいいか~
 

2021年11月16日火曜日

猟期がはじまった

昨日から猟期が始まった。
ちっと調子が悪いので、今猟期はタツマをやらしてもらう事にした。
作戦参謀が「獲物が溜まってるぞ!」と無線で檄を飛ばす。
タツマの配置が終わり、勢子が動き出す。
時々銃声は聞こえたが、こちらには来る気配がない。

天気が良く暖かいのでウトウトしていると、ガサガサと音がするのに気がついた。
下の方の右側から真っ黒いのが出てくるのが見えた。でっかい雄鹿だった。
立木越しにチラチラ見えるのを狙って、いい所で引き金を引いた。50mあるかどうかの距離だった。
しかし鹿は走り出して左の谷の方へ向かってく。後から3頭ぐらい着いて来たので、それにも発砲するが中らない・・・
弾帯から弾を取って装填するのも手間取ってしまって結局逃げられた。

またしばらくすると、今度も同じ所を鹿が出てきた。雌ばかり3頭ほど列になってる。
これもよく狙ったのだが、発砲したら走り出した。次々撃つが逃げていく。
また逃げられたか・・・と思ってたら、その直後に7~8頭ぐらいの群れがワラワラと出てきて、目の前30mぐらいのところをUターンしていった。
撃ち終わった直後だったもので、装填してなかったのが悔やまれる・・・全速で逃げてったのでもう間に合わないw

二回も出てきてるので、もう今日はこれで来ないだろうと思っていたら、無線で「そっち行ったぞ~」と聞こえてきた。
今度は手袋を外しておいて、弾帯から取り出した弾を2発口に咥えておいた。
警戒してるとまた同じ所から鹿が出てきた。3頭ほどの先頭に狙いを付けて発砲する。転げた様に見えたので、走り出した次から来る鹿にも次々発砲する。
転げた鹿は立ち上がって逃げそうだったので、タツマから走って近づき留矢を撃った。

留めたのは中ぐらいの若い雄鹿だった。まだ袋角で表面に毛が生えていた。
留矢に撃ったのが27粒のバックショットだった。20mちょっとの距離だったが、後ろ足二本とも砕けていた。至近距離だと27粒でも結構な威力があるんだな・・・
獲物は転げて撃った位置から50m近く谷底に転げていた。腹を裂いて内蔵を掻き出しておいてタツマに戻った。

もう今日は終わりだろうとタツマで一息ついてると、また無線で「行ったぞ~」と聞こえる。
警戒してるとまた同じ所から鹿が2頭出てきた。これで4回目!?
今回も弾を2発口に咥えて、立木を出たいい所で一頭目に引き金を引く。走る鹿に次々発砲する。
上手い事一頭転んだ。
近づいて留矢を撃ったら、転がって谷底に落ちた・・・

二頭目は小さな雌鹿だった。一頭目とほとんど同じ場所に落ちていた。
これも内臓を掻き出しておいてタツマに戻る。
タツマに戻ってしばらくしたら、勢子達がタツマに着いて解除になった。
獲った二頭の鹿は現場でバラして、近くのタツマと勢子に来てもらって回収した。

いい天気で例年に比べてえらく暖かかった。
しかし4回も同じ所から鹿が出てきたのは珍しい。
合計で20頭ちょっとの鹿を見た。撃った弾数数えたら19発だった・・・そんなに撃って2頭だけってのもなんだけど、2頭も獲れたから十分としようw
一日の出猟で13発撃った事があったが、今回は記録を更新してしまった・・・

勢子が獲ったでっかい猪と鹿。
この日はグループで鹿5頭と猪1頭獲った。
例年の解禁日と比べると少ないが、まあこれだけ獲れれば十分でしょう。
山の神様に感謝して、今猟期も安全にやって行きたい。

若いワンコは精悍な顔つきになってきた。
今猟期は活躍してもらいたい。


 猟仲間が使ってるセミスキナーを久しぶりに見た。
タンリネンのマイカルタハンドルはいい色合いになってきた。
使ってもらえるのは有難いw

2021年11月9日火曜日

ナロータングのドロップ


ナロータングのドロップ出来た。
ブレードは90㎜ちょっとあるので、呼びとしては4incになるか。

ブレードは3㎜厚の銀紙三号を使った。僅かに削り抜いて実質2.8㎜厚になってる。


ハンドルはグリーンキャンバスマイカルタを使った。いつだったかマトリックスアイダに入荷した厚手の物で21㎜あった。特別に長尺で売ってもらった。そのためキャンバスの目をこの方向で使う事ができた。


ラブレスのハーフタングのモデルはフィンガーグルーブがあるものが多い様だ。フィンガーグルーブは自分は好みでないが、とりあえずラブレスに倣ってみる事にした。

ラブレスの実物はあまり見た事がないのだが、もうちょっと薄いマイカルタを使っているのかもしれない。今回は21㎜の厚さがあったので、厚みを一杯に使ってみる事にした。ここは自分の好みでボリュームのあるハンドル造形にした。


キリオンが低めなので、ダブルステッチだがやや細身にシースを作る事ができた。

ブルハイドのダブルショルダーは、生きてる時に付いた傷が所々に残っている。あまり気にせず、これも味の一つと思って使っている。きっと生きのいい牛だったのだろうw



 自分としてはやや長めのハンドル形状にしてみたが、フィンガーグルーブは収まりが結構よくて気に入った。

このモデルは通常のものと段取りが違って厄介ではあるが、作ってみるとなかなか面白かった。厚みのあるマイカルタがないと作れないのが難点ではあるけど・・・


2021年11月4日木曜日

工場長どうなった?

折れた歯はいつの間にか無くなった。多分飲んでしまったのだろう。
とりあえず工場長のめいは元気だ。
毎日バッグに入れられて工場と自宅を通勤してるw

ハーフタングのハンドル整形。
フィンガーグルーブって自分はあまり好みではないが、ここはとりあえずラブレスに倣っておきたいと思うw
グルーブは2incのホイールで削った。

基準の面を削る。
バーキング使うのは今回はここまで。

あとはヤスリ使って整形する。

磨きも耐水ペーパーで手で磨く。

こんな感じかな・・・

あとはコンパウンドで手で仕上げる。
フィンガーグルーブも案外いいねw

 

2021年10月20日水曜日

歯が折れた

 工場長のめいが朝からよだれを垂らして様子が変だ。
なんとなく頬が腫れぼったいのでよく見てみたら、左の上あごの犬歯が折れてプラプラしてた・・・
あまり痛そうにはしてないが、多分痛いんだろうな。元気なく一日寝ていた。


寄るになったらちょっと落ち着いたみたいだ。折れた犬歯はまだプラプラしてる様だが。
めいは歯がもともと弱くて、何年か前には右側の犬歯と奥歯がほとんど抜けてしまっていた。まあそれでも支障なく食事もしてたので健康ではあった。
今年で13歳になった。じゅんの頃に思ったが、猫も13歳を過ぎると相応に老化が見られてくる。動きも鈍くなるし、高い所にも登りにくくなってくる。
とりあえず様子見て酷くなる様ならお医者に連れて行こう・・・

折角の更新だから、おまけで最近やった事を上げておく。
ハーフタングが熱処理上がってきた。

先ずはタングにブラスト掛ける。

酸化被膜落とす。

硬さを測る。

ヘアライン引いた。

名入れした。

ラブレスボルトの穴を設定して開ける。


ハンドル接着した。
今日はここまで・・・

2021年10月10日日曜日

ナロータングモデルを作る

ちょいと思いついて、ラブレスのナロータングのモデルを作ってみる。

タングの構造はよく知らないが、大体こんな感じなんじゃなかろうか・・・

横フライスでメタルカッターを使って溝を切る。

本来ならサイドカッターを使った方がいいのかもしれないが、径のでかいサイドカッターは高くて買えないw

2.0㎜のメタルカッターで二回に分けて3.0㎜の溝を切る。

カッターの剛性がないので、今一正確な幅にはならない・・・無理くりタングを差し込んでグリグリやって擦り合わせると、いい具合に嵌ったw

たまたま20㎜厚のマイカルタを持っていたから出来たけど、そうでなければこんなのやろうとは思わなかった・・・

ボルトとソングホールの穴をあける。大体この辺り?と当たりを付けて、タングごと穴をあける。生材なのでこれでいけるw


大体こんな感じ?

ラブレスのハーフタングモデルは何故か作る人があまりいない。亡くなった美濃の渡辺さんが何年か前に作っていたが、確か溝切ではなく貼り合わせのマイカルタハンドルだった。


ブレード削る。バーキングは粗削りだけ使う・・・


基本は鉄工ヤスリで削る。


鉄工ヤスリの後はダイヤヤスリで磨いて、800番のペーパー掛けたら熱処理に出す。


熱処理出してる間に、もう一本。あとはヒルト作れば熱処理出せる。入替でいけるかな・・・