2023年6月29日木曜日

レミントンM870




レミントンM870だが、手放す事にした。
猟仲間から貰ってはじめて所持した銃で愛着はあったが、ライフルを所持して使う機会もなくなっていた。
今度更新だったのだが、ちょうど猟仲間がM870を探していたので譲る事にした。

数年前に訳あって委託保管していた時に、この銃は絶対に手放さないとの思いで名入れしてあった。

平筒のスラッグ銃身にも名入れしてある。
バックショットは使用自粛から禁止になりそうだし、鳥猟もやらないので、この先猟で使う機会もなさそうだ。
皿撃ちも面白いけど、年に一度トラップをやる程度だったし・・・

先週バラ弾はトラップやりに行って処分したが、スラッグがまだ大分残っていた。

昨日仕事サボって射場に行ってきた。
平日の射場は空いてていいなw

先ずは50ⅿ委託で308サコ―のボルト。
レミントン?何グレインだか分からない謎の猟用の弾を6発撃った。
まあ上出来か・・・

続いて同じく50ⅿ委託で、30-30のウィンチェスターM94。
5発撃ってみた。
いつもはフェデラルの150グレインを使ってるが、今回はレミントンの150グレインを使った。
やや右よりだがアイアンサイトだから、まあこんなもんか?


スラッグ70数発撃ち尽くした・・・


さすがに途中で肩が痛くなって嫌になってきたので、ストックに丸めたタオル貼り付けた。
許可貰って初めて射場に連れて行ってもらった時に50発撃った事はあるが、これだけいっぺんにスラッグ撃ったのは久しぶりだ。

的を貼り換えて、最後に5発撃ってみた。
50mを座って膝に肘を当てた姿勢。
フィオッキのブリネッキ弾。一発だけ大分ずれたが、他はそれなりに纏まった。
もう集中力がなかったw
今までよく使ったM870も、最後に存分に撃ててよかった・・・


お終いに308サコ―のボルトで150ⅿを試しで撃ってみた。
ラプア155グレインの射撃用の弾を委託で5発。
的が小さくてスコープの倍率を10倍にしてもよく見えないw
やや右よりだな・・・



ちょっと宣伝?
10月7日と8日に行われる安来アウトドアナイフショーに出てみる事にした。
4年前に一度出た事はあるが、コロナの影響で刃物まつりが中止になっていた。4年ぶりの開催だ。
しかし関の刃物まつりと被っていて、一体ナイフメーカーは誰が出るんだろうか?
まあどうせ売れないけど、2万円の招致費が貰えればいいかw
とりあえず今日申込書を送ったが、締め切りが6月30日だが大丈夫なんか・・・?






 

2023年6月4日日曜日

magnacutってどうなん?

鋼材支給でのご依頼で、mgnacutが送られてきた。
自分では使ってみる気はない鋼材だが、どんな特性なのかは興味があるw

Cr量を必要最小限に抑えて、Vの炭化物であるVCを多く含有させる事で、耐摩耗性を際立たした鋼材らしい。(Cr量が多いとVはCrとの複炭化物になるので、VC量は減る)
問題は焼入れ温度が一般的なステンレス鋼より高い事。ハイスほど高くもないのも困ったものだ。
それと冷却速度の問題もある。真空炉の様な気体冷却では、油冷と比べると硬さがHRcで1程度低くなる様だ。この辺はSPGⅡ、S30V、S35VN、ELMAXなどのV含有量が多い粉末鋼の特徴の様だ。

magnacutはラブレスのニューフィールドのご依頼なので、試験片を作るのに十分な大きさがある。
ニューフィールドのデザインはどうしたものかと思ったが、困ったときはHILTSさんのデザインでw
何種類かの熱処理条件を試してみたいので、多めに試験片は作る事にした。

表面を磨くいてエッチングする。
先ずは熱処理前の生材を観察してみる。

表面の600倍。横の画角が約100μmになる。
横方向が鋼材の長手方向。フラットバーだったので、おそらく圧延方向だと思う。
大きく目立つ炭化物でも、概ね2μm程度の様だ。通常の粉末鋼は3μm程度はあるので、非常に細かいと言える。

表面の150倍。
研磨がいい加減なので横方向に幾分研磨痕がある。それを考慮しても、観察する限りでは鍛流線の様なものは見られない。

断面の長手方向600倍。
上下が厚さ方向で、横が長手方向になる。

断面長手方向150倍。
表面と様子はあまり変わらない。
これも観察する限りでは鍛流線の様なものは見られない。

断面横方向600倍。
上下が厚さ方向で、横は長手に直角方向になる。

断面横方向150倍。
これも表面と様子は変わらない。

magnacutは聞いた話では磨きにくいらしい。
VCの炭化物が多ければ仕方がないかもしれない。
実際使った感じはどうなのだろうか?
耐摩耗性がいいのは刃持ちの良さに有利だが、肝心の研ぎがやりにくくなっては仕方がない。
その辺のバランスがどうなのか、実際の使った話があまりないのがなんとも・・・