2023年12月11日月曜日

ボルトの操作

昨日の出猟。
タツマに行く途中で、干からびた山ぶどうを採った。
半分干しぶどうの様になっていて、細かい種はあるが甘酸っぱく案外美味い。

今回の猟場は自分は久しぶりに行く場所だった。
この日は308のサコ―のボルトを持って行った。入ったタツマはこの銃を貰った猟仲間の専用の場所だ。猟仲間は先週の猟で足の骨を折ってしまい入院していた。「潮時だから引退する」なんて寂しい事を言ってた・・・
このタツマは見通しは効くが立木が多くて、遠くは枝越しに撃つ事になってしまう。さすがにライフルでも枝に中りそうで難しそうだ・・・

タツマの配置ができ勢子が動き出す。
まだ勢子が遠いのに一番上のタツマから「行くぞ」と無線が入る。
見張ってる上の斜面でゴロゴロと石が落ちてくる音がするが、遠すぎて何も見えない。
そのうち音が大きくなってきて、斜面から鹿が下りてくるのが見えた。雄鹿ばかりの群の様だ。5~6頭ぐらいだったろうか。
枝越しで微妙だと思いつつ狙い、いいところで引金を引いた。
下ってきた鹿の群は左右に分かれた。沢を登ってきた鹿は真正面を通ったので、丸々スコープに入ったところを二発撃つ。しかしそのまま一つ上のタツマの方に行って、上のタツマで銃声が聞こえた。
もう一方の別れた方は沢の下に向かったので撃ってみたが、ボルトの操作に手間取り遠くなって駄目だった。
行っちまったか・・・と思っていたら背後に気配がするので見ると、上のタツマとの間の小尾根の上に二頭鹿がいた。いい距離なのだが、バックストップがなくて撃てない。
小尾根の向こう側が見える位置まで走った。鹿は小尾根を越て急斜面を下りていくが、一頭が転げ落ちて行った。半矢の様だ。

自分も崖の様に急な斜面を滑り降り、うずくまった鹿に近づく。銃を撃つまでもなかったので、暴威ナイフで止め刺した。
自分が撃ったのか上のタツマが撃ったのか判然としないが、止め刺した者が獲った事になるのでまあいいか。
結構でっかい雄鹿だった。片方の角は崖を転げ落ちた時に折れた様だ。

とりあえずタツマに戻る。この日は12月にしてはとても暖かかった。
もうさすがに獲物は来ないかなと思っていたが、勢子が近づいてきたらまた上の方でガラガラと音が聞こえる。
勢子の気配が分かる距離になった頃に勢子が花火を鳴らした。
ガラガラと音がして、さっきと同じ様に雄鹿二頭が出てきた。
狙いを付けていいところで引金を引く。
二頭は沢を下って行った。
自分も追っていくと、一頭うずくまっているのが見えた。半矢だ。止め矢を撃った。
逃げるもう一頭を小尾根を回り込んで狙おうとしたが、ボルトに無線機のイヤホンのコードが絡んで手間取ってしまった。そうこうしてるうちに逃げられてしまった・・・

もう一頭は角の小さい中くらいの雄鹿だった。
とりあえずこの鹿は自分で確実に撃った。サコ―のボルト銃で初めて獲った獲物だ。
この銃を貰った猟仲間に報告したら喜んでくれた。ちょうど退院できたそうで、まだまだ頑張ってもらって、色々と教えてもらいたい。

解除後の回収がえらい大変だった。
引きずり下ろす途中に枯葉の吹き溜まりがあって、鹿もろともはまってしまった。滝つぼの様なところで、2ⅿ以上の深さになってた。枯葉に溺れそうになったのは初めての体験だw
この時期の枯葉の吹き溜まりはあちこちにあって、撃った獲物がはまってしまうと発見できない事がある。それに歩きにくいのも困ったものだ・・・

ちょっと前まで仔犬の様に思っていたが、もう立派な猟犬になって活躍している。
美濃柴のなかなかいいワンコだ。


 おまけ。
革シースは汚れたら水で洗っちゃう。
革で十分なのさw

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