2024年7月14日日曜日

なかなかいいぞ

貰ってきた蜂は定着して元気に飛び回っている。
貰ってきて5日目に女王蜂のトラップは取り外した。トラップがあると働き蜂の出入が渋滞していた。
もう3週間も経つので状態は安定している。

中を見てみた。
もう少しで一番下の4段目に巣板がとどきそうだ。箱は結構な重さで詰まってそう。蜂数も多い。
これから暑さが本格的になってくると心配なのが巣落ちだ。巣板は蜜蝋で出来ているので、暑くなると柔らかくなって落ちる事がある。
巣箱の下に空間があると巣板は下方向にばかり伸びて、横のつながりが出来なくて落ちやすくなってしまう。箱を継ぐ時はこれに注意しないといけない。なるべく巣板が詰まってから箱を継がないと、巣板が下にばかり伸びてしまう。
勢いがなかなかいいので孫分蜂にも注意が必要だ。
観察したかぎりでは王台は見られなかったので、とりあえず大丈夫そうだ。
もうちょっとしたら箱を継いでやろう。


 

2024年7月3日水曜日

ブーツナイフ



4.5incブーツ出来た。

これの元は片山さんの持ってるブーツなのだが、フラットグラインドで作るので、大分アレンジしてある。

鋼材切り出して6年ほど放置してあった。ファイター系を作るのは7年ぶりぐらいだろうか。実用のナイフでないから使って楽しめないので、最近はあまり作ってなかった。刃付けも小刃は鈍角気味になるので、あまり切れ味もよくはない。もともと突き刺し命みたいな用途だからいいのかもしれないが・・・


ブレードはATS34で3.5mm厚に面研して使った。確か中里さんちに行って平面研削盤を借りたんだった。

熱処理はマトリックスアイダでCRMO7の条件でやってもらった。この場合低温の焼き戻しになるので、耐食性にいくらか有利になる。それと硬さが高くなるのでATS34の場合は磨きやすくていい。粘ると磨きにくい場合があるのだ。


ハンドルはデッドストック物のマイカルタを使ったら、どうやらマルーンリネンだった様だ。磨き上げたら質感がとてもいい。スペーサーは薄手のエビ茶色を入れた。

ヒルトは圧延のニッケルシルバーにインチサイズのラブレスボルトとホールパイプは真鍮を使った。


ブーツナイフと言う事で、ハンドルは薄目に成形した。


ファイターはバックべベルを見るのが好きだ。


シースはなるべく細身にしてみた。オープンシースを作ったのも7年ぶりぐらいか。プルザドットボタンは随分前に銀座のショーで多松さんから買った物だった。

ファイター系は久しぶりに作ったが、たまにはこういうのもいいねw


 

2024年7月2日火曜日

ファイターの削り方

久しぶりにファイター系を作っていた。4.5incのブーツ。このところネタもないので、削り方でも書いてみる。その昔作った頃と作り方は基本的には変わりはない。

フラットグラインドなので、ホローグラインドとは削り方が違う。ホローの場合はスエッジからバックべベルと削るらしいが、フラットの場合は基準が重要なのでブレードべベルから削る。
昔と大きく違うのは粗削りにベルトグラインダーを使う様になった事か。これにより大幅に効率は上がった。



基本の切削は鉄工ヤスリだ。
多少効率は悪いのかもしれないが、ベルトの種類と消耗する量を勘案すると、この方法が自分には合っている。

ノギスのジョウを固定して差し込まれる長さを各部で見る。基本どの部分も長さが同じに削る。
今は作れなくなってしまったが、ダガーを作る時はこれが重要だった。

表面が削れたら裏面を削る。

こちらも表面と同じ様に削ってノギスで確認する。


ブレードべベルが削れたら、今度はスエッジとバックべベルを削る。
正確な罫書線を引くのが重要。
ファイターはデザインの基本がダガーだから、刃元からスエッジの根本までの身幅は狭くなっている。平行に同じ身幅にしてしまうと寸胴な感じになってしまう。クリップポイントのユーティリティなんかも基本同じだ。

はじめはスエッジを削る。

この部分は形状としては単純な平面になる。

スエッジが削れたらバックべベルを削る。
この部分は元から先にかけて面が捻れる様な形状になってる。

自分はセン掛けと言っているが、並進法で削るのがいい。
捻れたバックべベルは平面のスエッジにつながる事になる。この部分の辻褄合わせは結構面倒だ。

同じ様に裏面のスエッジとバックべベルが削れたら研磨に入る。

ホローだと5㎜ぐらいの鋼材を使う様だが、フラットである程度切れる様に作りたいので厚みは3.5㎜にした。バックべベルの削りはこんな感じ。



薄い鋼材で、いかに鎬を際立たせるかが作っていて面白い。
あまり実用で使えるナイフではないが、たまに作ると楽しいねw