2025年10月5日日曜日

畳めないホーン

Neo Stiff Horn 二本出来た。

先ずはLHLから。
元ネタはこれ。
たまたま図面を見る機会があって、それを元に外形を作った。

ブレードはRWL34の2.6㎜厚を使って、熱処理は低温焼き戻しにした。
ヘアラインは1000番で引いた。
ジェス・ホーンのオリジナルはブレード厚は2.4㎜を僅かに欠ける程度の様だ。

ハンドルは古いペーパーマイカルタに、エビ茶色の薄いスペーサーを挟んだ。
ボルスターとピンとパイプはニッケルシルバーを使った。
ペーパーマイカルタはデッドストック物で、表面がいい具合に焼けていた。この焼けが残って面白い色合いになった。磨いて艶も出て質感が非常にいい。

ブレードは普通に平造りなら簡単なのだが、ジェス・ホーンのオリジナルが微妙に鎬があるのでそれに倣った。これが非常に面倒くさいw
鎬のなくなった辺りからブレードバックが面取りされて丸められるのも面倒だった・・・

元々がフォルダーなので、ハンドルは薄く平面的な造形になっている。
この大きさだと、案外このハンドル形状も使いやすくていい。

リカッソに名入れした。案外これもいいな。
ボルスターは800番でヘアラインを引いた。

当初最中構造のシースにしようと思ったが、作ってるうちに今一だったので、面倒だから普通にポーリタイプにした。
結果的にはこれでよかった様に思う。
実用できるホーンのモデルがコンセプトの一つでもあるので、使いやすくていいのではないだろうか。

もう一つはスモールファイター。

これもブレードは2.6㎜厚のRWL34で、低温焼き戻しで使った。
ファーター系はフラットグラインドの場合、どうしてもブレードベベルが鈍角になるが、ジェス・ホーンの削りだと基本平造りなので、実用に使っても案外切れていいと思う。

このハンドルもデッドストックの古いペーパーマイカルタを使っている。
元々薄いマイカルタなので。厚さを稼ぐ意味もあって薄いエビ茶色のスペーサーを挟んでいる。このペーパーマイカルタは良かったので何枚か確保したが、薄いのが難点だ・・・
ボルスターとピンとパイプはニッケルシルバーを使っている。
たまたま5㎜径のニッケルシルバーのパイプを持っていたので使っているが、ジェス・ホーンはアルミのパイプを使っているらしい。そのうちニッケルシルバーのパイプの手持ちが無くなったら、自分もアルミに代えようと思っている。

以前はコの字に溝切ったヒルトとして作ったが、今回は貼り合わせのボルスターとした。
ボルスターは強度的にどうか?というのがあったが、これでも問題はなさそうだ。

以前はバックベベルに名入れしたが、今回はリカッソにしてみた。ぎりぎりいけるw

ウォレットタイプのシースにしようと途中まで作ったが、やっぱりやめて普通にポーチタイプにした。
ポイントが非常に薄いので高負荷な使い方はできないが、案外実用に使ってもいいと思う。
釣った魚の腹出しなんかにいいか?
鳥猟なんかにも意外といいかもしれない。

フォールデングナイフは内部に汚れが入ると始末が悪いが、フィックスド化すればそれを気にせず使えるだろうってのも、Neo Stiff Hornのコンセプトの一つ。
折り畳みナイフはコンパクトになるのが利点だが、シースナイフでも小さく細身ならば携帯には不便はない。
ジェス・ホーンのモデルは案外使い勝手がそうだから、このシリーズは続けてみようと思う。

 

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