2020年9月3日木曜日

鹿角コンシールドタング



気分転換に一年ほど放置プレイになってた、鹿角コンシールドタングの二本を仕上げてみる事にした。

なんで放置していたかというと、ハンドル張り合わせが今一で接着層がちょっと目立ってしまったから。

この手の構造は湿度の多い夏には作らない方がいいな・・・


いつもなら削り飛ばしてしまうピンの頭を、なんとなくリベット風にかしめてみたくなった。

ハンドル最後まで研磨し終わってからピンを留める。

ピンの両端は半田ゴテを使って先端だけ焼鈍しておいた。

ピンは線引きして作っているので加工硬化している。先端を半田ゴテで焼鈍しておくとかしめる時に割れなくていい。

ピンは全部焼鈍してしまうと強度が下がるので半田ゴテを使っている。ガスバーナーでやると全体が柔らかくなってしまう・・・

ちなみにこれはヒルトのピンをかしめる時にもやっている。

自分は真鍮かニッケルシルバーしか使わないが、これら銅合金の再結晶温度は200℃ちょっとなので、ワット数の大きい半田ゴテを使えば十分焼鈍す事ができるのだ。

慎重に叩いてかしめていく。結構厄介だ・・・
かしめていくと硬くなっていく。たまに半田ゴテで焼鈍してやる。
なんとなくそれらしくかしめることが出来た・・・?


あとはコンパウンド使って手で磨く。


 鉄漿もどきで染めた鹿角だったが、案外いいかもしれない。

必要以上に深く染まらないのでいい感じだ。

やや黒すぎる感があるが、改良したやり方だと、もうちょっと赤身が掛かっていいかもしれない。

但し白骨化した鹿角でないと上手く染まらないと思う。生角の場合は一回煮るか漂白してから油分を抜かないと染まらないんじゃないかな・・・

3 件のコメント:

  1. はんだごてでの焼鈍中々良いアイデアですね、ハンドル材には色が付いたりはしないのかな?。

    返信削除
  2. 長時間当てなければ大丈夫ですよw

    返信削除