2022年6月5日日曜日

ヒルトのピンのカシメ

ヒルトのピンのカシメって結構厄介だ。
磨いた時にピンの輪郭が出ない様にと一所懸命叩くのだが、ピンの頭が割れて上手く潰れてくれなかったりする。

ピンって線引き加工で作られているので、加工硬化で結構硬くなっている。
ニッパーで切ると断面が潰れて余計に加工硬化する。
使う時はこの部分は削り取ってしまった方がいい。

それでもピンは加工硬化で硬いので、やはりカシメている間に割れてくる事がある。
そこでピンの頭だけ半田ゴテで焼鈍しておくといい。銅合金なので200℃ぐらいの加熱で加工硬化が緩和される。カシメの最中も潰れてきて加工硬化するので、割れそうになったら半田ゴテで焼鈍す。
ピンそのものを火で炙って焼鈍す事もできるが、それだと全体が柔らかくなってピンの強度が低下する。

ヒルト本体を叩いてしまわなくても、ピンをカシメると若干ヒルトが歪んでくる事がある。
歪みがあるままハンドル材を接着すると、接続面に接着層できてしまう事がある。
軽く研磨して面を修正しておく。
 

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