2025年2月4日火曜日

ニューフィールド

ニューフィールドが二本出来た。
デザインはHILTSさんの図面を使わせてもらった。HILTSさんのブログはデザインの考察がとても参考になる。

これは鋼材とハンドル材支給でのご注文による製作だった。

ブレードは3mm厚のMagnaCutをそのまま使う。
MagnaCutは中途半端に焼入れ温度が高い必要があって、当初どうしたものかと悩んだ。
実験の結果から二度熱処理するにした。
それでも硬さはHRcで59程度なのだが、耐摩耗性が異常にいい・・・磨き難いのだw
ヘアラインがなかなか引けず、仕方がないので600番で引いた。このぐらい粗いヘアラインは初めてやったが、案外いい感じにできたと思う。
耐摩耗性がいいのは確かだが、刃付けは案外難しくはなかった。シャプトンの様な研削力の強い砥石で小刃研ぎならば、案外いけるのかもしれない。但し中砥まではいいが、高番手まで研ぐのは難儀しそうだ。

ヒルトはニッケルシルバーでパイプは真鍮に、インチサイズのラブレスボルト。
ハンドルはオレンジのG10に0.3㎜のエビ茶色のスペーサーを入れた。
G10って今回初めて使った。案外加工性はよかった。マイカルタより柔らかい気がする。注意しないと磨いているとヒルトとの磨耗差ができてしまう。ガラス繊維だけあって重さがあるのもちょっと気になった。

前端は絞って後端にかけて厚みを持たせた。
オレンジ色のG10は鮮やかな色合いだ。人参というよりサーモンの切り身みたいだw

120㎜程度のブレード長なので5inch近い。ポーチ型のシースだと腰の後ろに下げると抜き差しが辛そうだ・・・しかしでっかいポーチタイプシースも、なかなかいいなw

せっかくなので同じ形で、もう一本作った。

これはRWL34で、3.5厚の鋼材を削り抜いて実質3.0㎜厚にしている。

ブラックリネンかと思ったら、黄色の層が二枚入ったマイカルタだった。フェノール樹脂だったのでマイカルタなのは確かだが素性は謎だ・・・
0.3㎜のエビ茶色スペーサーを入れてある。
ヒルトはニッケルシルバーにパイプは真鍮。インチサイズのラブレスボルトを使ってる。

今回のシースは作り応えがあったw

結構でっかいナイフだ。
今一用途が分からないモデルだが、キャンプのBBQで焼いた肉の塊を切り分けると様になる?
でもなんかカッコよくていいなこれw

 

2 件のコメント:

  1. 一見調理に向いてそうな雰囲気ですけど、ハンドルの垂れ角からしたらハンティング系のアウトドア全般ナイフといったところなんでしょうね。
    G10って使ったことは無いんですけど、FRPのイメージからかチクチクしそうですw
    HILTS

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  2. とりあえず何でも使えそうな感じがいいですねw
    G10はチクチクするのが嫌だったので、なるべく皮膚に触れない様に削りました。
    マイカルタより粉っぽい感じでしたw

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