2025年6月7日土曜日

手間掛かったな・・・


ジェスホーンのNYSPの続き。
ハンドルは耐水ペーパーで2500番まで磨いた。

ボルスターの側面はノートンの1000番でヘアライを引いた。

タングはハンドルを2500番まで掛けた都合があるので、ヘアラインはノートンの2500番で引いた。
ブレードは1500番のヘアラインなのだが、まあ仕方がない。

ハンドルのペーパー掛けが終わったので、ボルスターの前端面を養生で塗ったネジロック剤を燃料用のメタノールで落とす。

まあいい感じw

きれいに洗浄して桐油を塗布する。

桐油が樹脂化するのを待つ間に、色々段取りを。
先ずはピンの用意。
ピン穴は1.5㎜であけたのだが、ピンの経が1.5㎜ちょうどだったので通らないんだなw
ボール盤に咥えてペーパーを掛けて1.45㎜程度まで細くする。

ピンは切るとこんな感じに潰れるが・・・

潰れた部分は加工硬化するので十分削り落としておく。
こうする事でかしめる時に頭が割れるのを防ぐ。

しかしそれだけでは不十分。
ピンは線引きで作る訳だが、ピン自体が加工硬化している。
かしめる頭の部分を半田ゴテを当てて焼鈍す。銅合金の再結晶温度は200℃近辺なので、W数の大きい半田ゴテで焼鈍せる。
焼鈍すのはかしめる頭だけにしないといけない。ガスバーナーなどで全体を焼鈍してしまうと、折角加工硬化で強さが上がってる部分も弱くなってしまう。

ソングホールパイプも切り出して高さを合わせて磨いておく。
たまたまニッケルシルバーのΦ5㎜を持ってたので使っているが、ジェスホーンはアルミのパイプを使っていたらしい。
肉厚のアルミパイプで思いっきり座繰って使ってみるのも面白いかもしれない。

ドットホックの高さ調整のスペーサーを作る。
この位置のタングはやや深めに座繰っていたのだが、ハンドルの厚さ的にはその必要はなかったのかもしれない。しかしハンドルは先細りにテーパーになっているので、面一にするにはテーパーにしたスペーサーが必要だった。あまりいい材料がなかったので、M4のステンレスナットを加工して作った。
横哲さん特製のマイナス頭ネジを使うのだが、これ用にいいドライバーがなかったので、不要になったマイナスドライバーを加工した。マイナス頭は厄介なもので、溝にぴったり合わないと傷になってしまう。

ピン穴の縁を座繰っておく。
リュータ―のビットが都合がいい。指先で回して使う。
ソングホールの座繰りなどにも利用している。砥石のビットが都合がいい。
スーパーX塗ってピンとパイプを取り付ける。

ピンの頭を揃える。
ハンドルの曲面に合わせておかないと、かしめた時に変な形になってしまう。

ピンの周囲を少しづつ叩いてかしめる。

ソングホールパイプは治具を使ってかしめる。
使わなくなったヤンキバイスを加工した。案外使えるw

スペーサーを取り付ける。
そういやラブレスのオリジナルだと、この部分どうなってるんだろか?
タングがテーパーになってるから、そのままだとハンドルの先細りもあるからドットホックの前側が突き出てしまうよな・・・今度橫哲さんに聞いてみようw

追記
スペーサーにナットを加工したものを使ってるが、このネジの部分は削り取ってある。
ドットホックを留めるネジはタングに切ったネジで留まってるんだよw

コンパウンド使って手で磨く。
全貌が見えてきたw

ジェスホーンのファイターは、この辺がいいんだよなw

あまり質のいい象牙ではないのかもしれないが、意外と手触りがいい。
伸縮の問題があるが、そういうものなんだと割りきれば、案外道具としていいものなのかもしれない。

象牙ってのはコラーゲンの繊維にリン酸カルシウムが沈着した構造らしい。鉄筋コンクリートに似ているそうだ。
重量比でコラーゲンが30%程度で60%程が無機質のリン酸カルシウム類で、残りの10%近くは水分らしい。
よくは知らなかったが、結局のところ象牙も鹿角も骨も、微妙な違いはあれど構造や成分は似たもの様だ。
伸縮や変形の原因は水分の変化とコラーゲンの変成なんだと思う。
これはいくら枯らしても、結局のところどうにもならない。合成樹脂で固めても、根本的な解決にはならない。

ドットホックを付けた。
これからはシースだ。どうしたものか悩む・・・w

今年の梅


水曜日に親戚のところに行って梅を貰ってきた。数年ぶりに梅干しを作ってみる。
いい年は十数㎏採れるのだが、今年は出来が悪くて5㎏だけだった。
追熟して今朝樽に漬け込んだ。

先ずは水で洗う。

樽に隙間がなるべくできない様に詰めて、塩を振りかける。鳴門の天然塩を1㎏使った。


ちょうどいい重石がなかったので、4ℓの梅酒ビンに水を入れて代用。上からビニール袋を被せて部屋の片隅に放置。
上手く梅酢が上がってくるといいが・・・

うちの猫どもも夏モードになってきた。
仔猫だったあんことあずきは、すっかり中猫になってきた。
大猫になるのもあともう少し・・・

2025年5月25日日曜日

聞いた通り?

ジェスホーンのニューヨークスペシャルの続き。
もう片側のハンドルを接着しようとしたら、タングが撓んでいるのに気がついた。
前回ハンドルを接着した頃から数日がすぎて、春の陽気というより初夏の様な気候になっていた。
湿度でハンドルが伸びた様だ・・・

ホームセンター行って乾燥剤を買ってきた。

ジップロックに乾燥剤と一緒に入れて一晩置いた。

次の日に見たら、タングは平らになってたw

しかし、一緒に入れたハンドル材は盛大に反ってしまった・・・orz

接着した方はこれ以上乾燥すると危険なので、乾燥剤は抜いて、ハンドル材の方は息を吹きかけて湿らせて別のパックに入れてみた。

数日放置したらハンドル材は、ほぼ平面に戻った。
もううだうだやっていても仕方がないので、おもいきって接着する事にした。後は野となれ山となれ~w
しかしベテランから色々聞いていたが、概ねその通りになった。ベテランの言う事は話し半分で聞く事にしている。決して真に受けてはいけないw
とりあえず頭の片隅に入れておくと役に立つ事がある。

外形切り出す。


バーキングで外形成形。
小さいコンタクトホイールは持ってないのでザックリと。


穴あける。


成形の基準線を引く。

削る量が少ないので、ヤスリを使って手で削る。
ベルトグラインダーの段取りするより、このほうが手っ取り早い。

大体粗削り終わり。
象牙は案外加工性がいいな。


桐油を染み込ませる。
桐油は亜麻仁油より酸化重合が速くて使いやすい。変な臭いもないのがいい。

ある程度樹脂化すると表面は乾いた状態になる。
こうなってから磨きはじめる。
自分の場合は耐水ぺ-パーで水研ぎしてしまう。空研ぎより研削力が安定して磨きやすい。
象牙は鹿角に似ている。水研ぎだと溶ける様に削れるが、鹿角よりは水が染みにくい感じがする。いくぶん象牙の方が質が密な感じだ。


形になってきた。
一番手終わるごとに桐油を塗布する。
240→400→800→1500→2500番と耐水ペーパーを掛ける。
磨きは続く・・・





2025年5月24日土曜日

ハーフタングの小ナイフ

ハーフタングの小ナイフが二本出来上がった。


先ずはタンキャンバスマイカルタから。刃長は58㎜程度で60㎜を切っている。


ブレードは10C28Mo2の2.5㎜厚を使った。
今回仕上げは800番のヘアラインを引いてみた。
案外このくらいの粗さのヘアラインもいいと思った。


ハンドルはタンキャンバスマイカルタ。

長期在庫で表面が焼けていたものを使ったので、僅かに残った焼け色が面白味を出している。

なるべくコストを抑えて作ったのだが、ハーフタングは結構面倒である。


シースはシングルステッチで、なるべくコンパクトに作った。


次はレッドリネンマイカルタ。

これも60㎜超えない様に作った。

ブレードは14C28N。硬さは10C28Mo2が60程度に対して、この14C28Nは62程度ある。

研いだ感触はどちらも大差はない。もともと耐摩耗性が極端にいい鋼材ではないからなのだろう。

若干14C28Nの方が炭化物が粗い様だが、一般的に出回っている刃物用ステンレス鋼の中では、炭化物は非常に細かい。研ぎ上げると精緻な刃が付く。


ハンドルはレッドリネンマイカルタ。


ハーフタングはこのシンプルな姿がいい。


小さくてもしっかりしたシースでありたい。



 もともと小ナイフのブレードをちょっと小さくしたモデルで、ハンドルは端材の都合でその都度形状の違った物を作っている。ハンドスケルペル的な形状になっているが、その時の気分でたまたまこうなった。

案外このぐらいのナイフは日常で使うには便利だ。最近はスケルトンの様なブレード材だけのナイフなんてのも多く出回っているが、やっぱりハンドル材はあった方がいいんじゃないかなw