2025年2月19日水曜日

あんこの金玉

昨日あんこの去勢手術後をしてきた。
前日に名残惜しいので撮影。
仔猫の頃のは金玉があるのか分からなかったが、立派な金玉になっていた。

術後はなんとも痛々しいな・・・
めいの時は金玉袋の毛をむしられていたが、あんこはむしられてない?

帰宅直後は麻酔の影響で大人しかったが、すぐに普段通りに戻っていた。

カラーを付ける必要もなかった。
術後の晩には完全にいつも通りの大騒ぎだった・・・お前本当に金玉取られたんか?w

何はともあれ無事に終わってよかった。
しかし元気だなw

2025年2月16日日曜日

猟期終了


 昨日が最後の出猟。
解禁日と同じ場所で入ったタツマも同じだった。
この日も景気よくあちこちで銃声が聞こえた。
自分のところでも序盤に五六頭の雌鹿の群れが出てきた。
タツマは見える範囲は広いが、ほとんど立木と枝越しになってしまい撃ちにくい。
妙な獣の声とガラガラ音がして、出てくるのに気がついた。羊が鳴くような声で、あんなのは初めて聞いた。
撃てるところまで出るのを待った。この日はサコーのボルト銃でスコープは最低の3.5倍にしてた。
先頭の雌鹿が丸々スコープに入ったところで引き金を引いた。
走り出す鹿の群れに狙いがついたものに次々撃っていくが、途中慣れないボルトの操作に手間取る。閉塞しきれず弾が出ないw
群れは目の前を通りすぎて行った・・・

その後暫くは獲物は出なかったが、時折ガラガラと聞こえて、どこかにこずんでいる様だった。
終盤近くになり勢子が近づいてきた頃に、ガラガラと雄鹿の群れが出てきた。立ち木と藪越しでよく見えない。向こうの小尾根の手前で距離は100mはないが、ちょっと遠い。
藪越しであるが鹿の姿がはっきりしたところで、駄目もとで撃ってみた。
走って谷を下りはじめた。狙いがついた鹿に撃っていく。一頭が斜面を転がり落ちて、もう一頭が転んだ様に見えた。

群れが消えて暫く様子を見ていると、ガラガラと音をたてて、でっかい角の鹿が一頭出てきた。
いいところに出てきたところで狙いを付けて引き金を引いた。スコープには丸々入っていた。止まっているなら頭を狙ったが、歩き続けていたので仕方がない。
鹿は走り出す。目の前を抜けていく鹿に次々撃った。
本来鹿が通らないところに行ったので半矢になったか?
下のタツマに無線で伝えるが掛からなかった様だ・・・

持ってきた弾を撃ち尽くしたので、解除前だったが撃った獲物の確認に行く

終盤に撃った場所まで行ってみた。
ちょうど勢子がその上に出てきて「ここに赤(血痕)がある」と言う。
撃った場所より大分上だ。半矢で行ってるかもしれないから、つけて行ってもらった。
勢子が小尾根を越えてちょっと行った先で鹿がうずくまっていたらしい。
留矢を撃とうとしたら、飛んで行ってしまったそうだ・・・

自分は下に転がった鹿を探しに行った。
若い雄鹿を見つけた。とりあえず一安心・・・

と思いきや、その近くに雌鹿が!

二頭見つけてさらに一安心と思ったら、またその近くにもう一頭雌鹿があった!!
この三頭の回収だけてもえらい事なので、半矢を追う勢子には諦めてもらった。

最後に撃ったでっかい角の鹿も確認に行ったら、やはり半矢になっていた。
スラッグから比べてライフルは格段に中る様になったが、半矢で逃げられてしまう事も多くなった・・・

しかし何で三頭なんだ?
状況からして雌鹿二頭は、どうも序盤の群れのものだった様だ。
終盤に転んだ様に見えたのが、勢子が追った鹿だったのだろう。


三頭の鹿は解体して半矢を追ってくれた勢子と、したのタツマと自分の三人で回収した。
雪もほとんどなく山も険しいので、回収は難儀する。
足場が悪くて現場での解体も大変だ。

この日は鹿7頭とでっかい雌猪が一頭獲れた。
猪は蹄の先が白いので、イノブタの血が濃い様だ。

 
懐かしいセミスキナーを見た。
両仲間の形見。
鉄工ヤス作ってた頃のだから貴重だなw

今猟期も事故なく豊猟で終わる事ができた。山の神様に感謝!

2025年2月14日金曜日

ボルスター作る


ジェスホーンNYSPのつづき。
とりあえずボルスターを作る。
本当ならコの字に溝切ってヒルトにしていまった方が手間がないのだが、ホーンのオリジナルがボルスター状になってるから、これに倣う事にした。
先ずはニッケルシルバーの板材から切り出す。オリジナルはステンレスなのかもしれないが、ここは自分の加工の都合とニッケルシルバーの質感の方が好きだから。

前端面だけ面を整えて、取付位置に固定してピン穴をあける。
コの字に溝切ったヒルトなら固定の強度はあまり気にしないが、ボルスターだと両面からの張り合わせをピンで固定する事になるので強度が心配だ。
ピンは2.0㎜でもよかったのかもしれないが、念のため2.5㎜を4本で留める事にした。

外形を罫書いてコンターで粗削り。

半丸の鉄工ヤスリで成形。
rに合うコンタクトホイールを持っていれば簡単に成形できるのかもしれない・・・そんな小さいのは持ってないw

とりあえずこんな感じか・・・


定盤とハイトゲージを使って端面に罫書線を入れて、これを目安にボルスターの厚みを成形する。
ベルトグラインダーより鉄工ヤスリでやった方が手っ取り早いし正確に出来るw

想定よりちょっと厚いが、この方がよさそうだ。

面倒な前端面を成形する。これも罫書線を入れて、それに沿って削っていく。

ヘアラインを引く。1500番で引いた。
これも結構面倒くさいw
角を面取りする。

なんとなくそれらしくなった。
普段作ってるものと工程が大分違うので厄介だ。
普通にラブレスのオリジナルを作った方が簡単な気がするw

続く~


 

2025年2月11日火曜日

革はいいぞ


この前の日曜日の出猟。
しばらく行けてなかったがので久しぶりの山だ。
前日ぐらいに雪が降ったらしく、結構積もっていた。
前回入ったタツマの担当になったが、ちょっと上がった場所がいいとの事でそこに入った。
見渡せる範囲は狭いが、想定する獲物の通りは狙いやすい。

この日は初めからあちこちのタツマで獲物が出た。
自分のところでもガサガサ音がしてきて警戒してると、立ち木の向こうにチラチラと見えてきた。
狙いを付けつつ追って見てると、小尾根の上がったとこに出て横向きの姿が見えた。角のない雌鹿一頭か。
ウィンチェスターのm94、アイアンサイトを胴の真ん中に合わせて撃った。ちょっと遠い。
撃った瞬間鹿は視界から消えた。小尾根の向こうに落ちたのかもしれないが、半矢で行った可能性もある。下のタツマに連絡するが、一向に銃声は聞こえない・・・

確認に行きたいが、他のタツマで景気よく鳴っている。
下の方のタツマから「上の方を雌鹿がゾロゾロ行ってる」と聞こえる。
そのまま来ると自分のところに出るかもしれない。
待っているとガラガラと音が近づいてくる。
狙っているとはじめの一頭目と同ところに出てきた。
そのまま降りてきてタツマに近づきそうだったので、いいところで撃とうと狙いを付けていると、鹿は日陰から日向に出たところで急に走り出した。
鹿や猪は日陰を好んで移動するもので、日向はなるべく通らないとベテランから聞いていた。
気取られた訳ではない。鹿はそのまま自分のタツマに向かって全速で走ってきた。
あっという間に20mもない位置まで来た。慌てて撃つが目の前を右に曲がって行く。雌鹿ばかり5~6頭ほどの群れだった。
いいところに出たが近すぎる・・・狙いの付く鹿に次々撃つが、群れは上の方に逃げていく。
弾を撃ち尽くして、上のタツマに群れが行った事を伝えると、銃声が何発か聞こえた。「戻ったぞ!」と無線が入って警戒するが、一向に来ない。切られたか・・・



解除になってから初めに撃った場所を見に行った。小尾根はタツマから70mの距離だった。

鹿は小尾根から向こう側に30mほど転がり落ちて木に引っ掛かっていた。雌鹿かと思ったが若い中くらいの雄鹿だった。くくり罠に掛かったらしく右前足が無かった。

弾は背骨を貫いていた。狙ったとこより上目に中っていたのは距離が70m程度だったのと、タツマからは撃ち下ろすカッコだったからだろうか。


現場で解体して回収する事になった。足場が悪くて難儀した。

和鹿や猪なら2インチもあれば十分解体はできるが、効率よくやるにはやっぱり3.5インチぐらいがいい。

山から上がってくる頃には、日向の雪はほとんど無くなっていた・・・

この日は鹿6頭獲れて、久しぶりの大猟だった。しかし目の前ゾロゾロと逃げられてしまったのは悔しかったw


水もない現場で解体すると、ろくに拭う事もできず、血みどろのままシースに挿して帰ってくる。

汚れたら洗ってしまえばいい。
革シースだって意外と水に強くもできる。
革はコラーゲン繊維が絡まった構造だが、繊維の潤滑に油脂が必要だ。
変質せず抜けにくい油脂を均一に染み込ます事か肝心だ。
タレってのはそういったもの。
案外革シースってのは実用的だ。
ある程度消耗品である事をは確かだが、砥減ってナイフ本体が寿命になるまでシースも持てば理想だと思っている。


2025年2月8日土曜日

ジェスホーンのニューヨークスペシャル

久しぶりに製作記でも書いてみる。
ジェスホーンのニューヨークスペシャルを作りたくなった。
ジェスホーンはたまに自らのフォルダーをフィックスド化したものを作ってた様だ。
ニューヨークスペシャルって、ラブレスのオリジナル通りに作らないと、何かとダメ出しくらって面倒くさい。フラットグラインドで作ったらバカにされるのが関の山たろうw
ジェスホーンのこのモデルならフラットグラインドで自分の持ち味が生かせそうだ。
ラブレスのニューヨークスペシャルを元にして図面を書いたら、何か変な事に気がついたら。
フォルダーが元になってるからハンドルがラブレスのオリジナルより長いんだなw


型を作ってみた。
なんかでっかい・・・ハイドアウトみたいだなw

鋼材切り出した。
2.6mm厚のRWL34を使う事にした。
ジェスホーンのフォルダーは、どう見ても2.5mm厚の様だ。ひょっとしたら2.3mm程度なのかもしれない。
圧延の傷や微妙に歪んでいて厄介だw

RWL34は熱処理で曲がると嫌なので、あらかじめ焼鈍しておく。

ドットホックはどう付けたものかと悩んだ。
面倒なので橫哲さんにニューヨークスペシャル用のネジを売ってもらった。
M4のネジの頭を加工してある。自分で作るのは面倒だw

ドットホックはラブレスの本物は径が10.7mmらしい。
手持ちのものは10.4mmだった。まあ、これ使えばいいか・・・

ジェスホーンのニューヨークスペシャルは、ハンドル前端の厚さは8mm程度、後端の厚い部分でも10mm程度と思われる。
タングはテーパー取らないので、ドットホックの取り付け位置は座ぐる必要がある。

工具を漁ったら8mmのエンドミルが出てきた。
縦フライスは持ってない。あまりお勧めできないが、ボール盤でやってみる。

ちっと座ぐりすぎた・・・ワッシャー入れて調整すればいいやw

とりあえずこんな感じか。
想定の厚さがまだ今一分からないので、この方が都合がよかった。結果オーライw 

続く~

2025年2月4日火曜日

ニューフィールド

ニューフィールドが二本出来た。
デザインはHILTSさんの図面を使わせてもらった。HILTSさんのブログはデザインの考察がとても参考になる。

これは鋼材とハンドル材支給でのご注文による製作だった。

ブレードは3mm厚のMagnaCutをそのまま使う。
MagnaCutは中途半端に焼入れ温度が高い必要があって、当初どうしたものかと悩んだ。
実験の結果から二度熱処理するにした。
それでも硬さはHRcで59程度なのだが、耐摩耗性が異常にいい・・・磨き難いのだw
ヘアラインがなかなか引けず、仕方がないので600番で引いた。このぐらい粗いヘアラインは初めてやったが、案外いい感じにできたと思う。
耐摩耗性がいいのは確かだが、刃付けは案外難しくはなかった。シャプトンの様な研削力の強い砥石で小刃研ぎならば、案外いけるのかもしれない。但し中砥まではいいが、高番手まで研ぐのは難儀しそうだ。

ヒルトはニッケルシルバーでパイプは真鍮に、インチサイズのラブレスボルト。
ハンドルはオレンジのG10に0.3㎜のエビ茶色のスペーサーを入れた。
G10って今回初めて使った。案外加工性はよかった。マイカルタより柔らかい気がする。注意しないと磨いているとヒルトとの磨耗差ができてしまう。ガラス繊維だけあって重さがあるのもちょっと気になった。

前端は絞って後端にかけて厚みを持たせた。
オレンジ色のG10は鮮やかな色合いだ。人参というよりサーモンの切り身みたいだw

120㎜程度のブレード長なので5inch近い。ポーチ型のシースだと腰の後ろに下げると抜き差しが辛そうだ・・・しかしでっかいポーチタイプシースも、なかなかいいなw

せっかくなので同じ形で、もう一本作った。

これはRWL34で、3.5厚の鋼材を削り抜いて実質3.0㎜厚にしている。

ブラックリネンかと思ったら、黄色の層が二枚入ったマイカルタだった。フェノール樹脂だったのでマイカルタなのは確かだが素性は謎だ・・・
0.3㎜のエビ茶色スペーサーを入れてある。
ヒルトはニッケルシルバーにパイプは真鍮。インチサイズのラブレスボルトを使ってる。

今回のシースは作り応えがあったw

結構でっかいナイフだ。
今一用途が分からないモデルだが、キャンプのBBQで焼いた肉の塊を切り分けると様になる?
でもなんかカッコよくていいなこれw