2023年10月11日水曜日

安来刃物まつりに行ってきた

安来刃物まつりに行ってきた。4年前に出て以来、刃物まつり自体が開催されていなかったので実に久しぶりだ。
今回も招致費用として関東からだと2万円貰えるので、ナイフショーに出てみる事にした。同伴者も一人までなら招致費用が出るので嫁さんを連れて行きたかったが、資格試験を受験するので今回は気楽な一人旅となったw
10月7日~8日の開催で、6日の朝に出た。今回行きは新東名や新名神などの新しいところは通らずに旧道(?)の方を通てみた。
途中多賀PAで風呂入って、兵庫のはずれまで来たら夜中になったので車中泊。
安来に着いたのは7日の早朝だった。片道780kmほどあった。

ナイフショーの会場は和鋼博物館の中だった。誰も来てない。一番乗りw



和鋼博物館の前では、たたらの準備中だった。
結構本格的だな。

和鋼博物館の前の駐車場は生活刃物の即売会場になっている。
新潟、土佐、三木辺りの鍛冶屋さんや問屋さんが集まっている。刃物まつりとしてはこれがメインイベントなんだな。
しかしここも関の刃物まつりと被ったせいか、例年より出展者は少なかった様だ。

ぶらぶら見ていたら水野さんにお会いしたw
新潟からだと日本海沿いを通って、途中の京と鳥取の間は高速が途切れるから中国道に一旦出てから来たとの事。お弟子さんに運転させてた?w

例年やってる旧車の展示も、和鋼博物館の前の道路でやってた。
いつもは一日だけだった気がしたが、二日目も展示があった。
こんな具合に例年なら点在していた会場が、和鋼博物館周辺に集約されてコンパクトになった。あちこち歩かなくて済むのでいいのかもしれないw

とりあえずテーブルに並べた。
テーブル広すぎるw


今回ナイフショーは8テーブルの参加だった。例年からすると1/3ぐらい?
赤鯱さんでなく美人の奥さん撮るべきだったw


自分のテーブルの隣はJKGの鍛造部会会長の金杉さんだった。
ショーでよく知ってるメーカーの隣でよかったw


開会式でこれからはじまり~

まあ結構お客さんは来た。
しかしナイフマニアはごく少数でオタクは皆無に等しいw
でも例年に比べると人の数は多かった様にも感じた。
会場がコンパクトになった事で、生活刃物目当てのお客さんがついでで見に来てくれたのかもしれない。
地元の人が多いが、話を聞くと中には結構遠くから来ている人もいた。
狩猟をやってるって人もなかにはいて、話を聞くと地域による文化の違いみたいのが知れて面白かった。

一日目が終わった頃に見に行ったら、たたらは炉が解体されていた。
150㎏の砂鉄使って玉鋼は50kg弱出来たらしい。
しかしこの中で使える部分はさらに少ないらしい。
砂鉄は何処の産地のものか聞いてみたが「さ~、何処でしょうねw」と笑って誤魔化された。まあそういう事なんだよなw

二日目も初日と同じくらいお客さんが来ていた。いつもなら午後は人が少なくなってしまうのにw
最後はコンテストの表彰式だった。
来場者による投票の賞は金杉さんが受賞した。
さすがベテランw

企画委員長選考の部の最優秀賞は赤鯱さんこと、レッドオルカさんだった。(後ろからごめんなさいw)おめでとうございます~
以前は市長さんが選考してたらしいが「ナイフの事分らんのが決めるのは如何なものか・・・」となって、企画委員長選考となったらしいw

おいらは優秀賞もらった!w
実を言うと今回は一本も売れなかったので、受賞はとても嬉しかった。
賞金が付いていて招致費用と合わせると、行き帰りの高速とガソリン代には十分なったので助かったw

コンテストは7作品しかエントリーがなかったので、今回は割りがよかったのかもしれない。
まあ、行ってみてよかったw

帰りがけに安来の工場を外から見てきた。
日立金属からプロてリアルに変わってどうなるんだろうかと思っていた。
今回色々話を聞く事ができた。
どうなっていくのか分からないが、なんとか刃物鋼は作ってもらいたい・・・

帰りは建設途中の山陰道が所々無料化区間で鳥取まで行けるので、そっちを回ってみる事にした。
ちっと遠回りして中国道に入り、新名神、京治バイパス、新名神、伊勢湾岸道、新東名、の順で帰ってきた。
最低限の休憩時間で来たが、12時間かかって帰ってきた。やっぱり遠いw

ご来場の皆様と刃物まつり開催に関わった皆様に感謝です。
参加されたメーカーの皆様も、お疲れ様でした~

おまけ。
ショーだから特別価格にしたつもりだったのだが・・・
まあ微妙な値段設定にしておいた方がよかろうと思っていたw
この二本、この価格でよろしければ販売したいと思います。
ご希望の方はメール(monozuki_nahito@yahoo.co.jp )かXならDMください。
宜しくです~

10/12追記
おかげさまで二本とも完売となりました。
ありがとうございます。

2023年10月1日日曜日

インプルーブドハンドル・ユーティリティ

インプルーブド・ユーティリティ完成した。ブレード長は約95㎜。


ブレードはRWL34で、3.4㎜厚の鋼材を背側を削り抜いて実質ブレード厚は2.9㎜程度にしてある。


ハンドルはブラックキャンバスマイカルタで、エビ茶色の0.3㎜のスペーサーを入れてある。


ハンドルはややボリュームのある形状にした。



 ユーティリティはセミスキナーともドロップとも違った感があって面白い。

革はブルハイドらしく、生きていた時の傷が大きく残っている。
自分の場合銀面のこのような傷は、あまり気にしないで使っている。案外この方が味があっていい様に思っている。

これもこんどの安来に持って行く。

おまけ。
名刺がなかったので、急遽でっち上げた。
ナイフメーカーだとも思ってなかったので名刺なんて持っていなかった。
4年前に安来に出た時は本業の名刺を持って行った。
もとより売れるショーではないかもしれないが、持ってくものが何とかなってよかったw

2023年9月26日火曜日

VG10の小ナイフ


小ナイフで来た。形状はこの前作ったのとほぼ同じ。


今回のブレードはVG10を使った。厚みは約2.5㎜。
VG10は磨くとムラムラ模様が出てくる。生材の800番の研磨で見えるぐらいだったので、ブラスト仕上げにした。


ハンドルはブラックキャンバスマイカルタ。
ニッケルシルバーのヒルトにソングホールパイプはあえて真鍮を使った。

タングの構造は突き刺し(ナロー?)だが、いつもとちょっと構造を変えた。
ハンドル端部に横フライスで溝を切って、タングの一部が嵌る様にした。
これはヒルトを横フライスで溝切して使うため。
縦フライスは持ってないので、突き刺しタング構造の場合はヒルトはヤスリで加工していた。これが結構面倒なので工程簡略化を考えた結果だった。
一部タングの露出ができるが、この構造の方がハンドルの加工と接着にも都合がよかった。

ハンドルはあえて短めにして、掌にすっぽり収まる様にしている。
このモデルは自分でも好きで、以前はZDP189で作ったのを使っていた。鹿猪もこれ一本で十分に解体できる。

小さ目のナイフなのでシースは普通ならもっと薄い革で作るべきなのかもしれないが、あえて通常使ってるブルハイドのダブルショルダーで作ってる。
大きさ的にベルトに通さずに、そのままポケットに突っ込んでいてもいいと思う。そのためにもしっかりしたシースであるべきだと思ってる。

これも安来に持って行きますw
 

2023年9月12日火曜日

安来に持ってく


ラムユーティリティ出来た。
形状はこの前作ったのとほぼ同じだが、微妙にハンドルの削りを変えてみた。

ブレードはRWL34を高温焼き戻しで使った。

ハンドルはタンキャンバスマイカルタにエビ茶色の薄いスペーサーを入れてある。
インチサイズのラブレスボルトと、ヒルトは圧延材のニッケルシルバーにパイプは真鍮を使った。

元厚3.4㎜を削り抜いて薄いブレードとしている。実質ブレード厚は2.7㎜程度。
エッジもかなり薄く作った。用途的に乱暴に使うモデルではないので、割り切って切れる事を優先している。

シースはダブルステッチだが、なるべくコンパクトにした。
ブルハイドのダブルショルダーの革はレザークラフト用の革と違って、言ってしまうと銀面は美しくはない。しかし道具としての素材と考えれば、これに勝るものはない。

今度の安来のナイフショーに出る事になった。4年前に一度出たが、その後コロナの影響などで刃物まつりは中止になってた。
テーブル料安いし交通費の補助も出るので、ちょっと遠いが折角のお誘いなので行ってみる事にした。

今までと比べると刃物まつりの規模は大分コンパクトになった感じ。会場は和鋼博物館周辺にまとめられてる。
日立金属が買収によってプロテリアルに変わってどうなるんだと思ってたので、その辺の様子も見てきたい。
本当は前日に工場見学があるので行きたかったが、さすがにちょっと無理だった・・・残念w
 
ナイフショーもコンパクトだw
関の刃物まつりと重なっているので、出るナイフメーカーが少ないのも仕方がない。

とりあえずラムユーティリティを持って行く。
あとは2本出来ればいいけど、どうなるのか分からないw
お近くの方は是非お越しください~

2023年9月4日月曜日

15歳になった

工場長のめいは昨日で15歳になってた。
2008年の9月3に保護したので、その日を誕生日としていた。お医者に掛かる時に誕生日が必要だったから。
仔猫の時と比べると、鼻の黒いボッチが大きくなったなw

あんこがいた頃はお互いよくじゃれ合って遊んでいたが、一人になってしまってからは日中動き回る事が少なくなった。その代り夜中は家の中を動き回るみたいだ。基本夜行性なんだなw


日中は仕事場の事務所勤務で、夜は上の自宅に帰る生活をしている。
接客係として働いてもらっているw
 

2023年9月2日土曜日

二度焼入れする

magnacutの実験の続。
前回マトリックスアイダで、ATS34の条件、CRMO7の条件、magnacutの条件(D2か?)、で熱処理したものを再度マトリックスアイダでCRMO7の条件で熱処理した。
通常二度続けて焼入れするとオーステナイトに過剰に炭化物が溶け込んでオーバーヒートの組織になりやすい。
しかしもともとオーステナイト化の温度が足りないのなら、二度焼入れする事で適正状態に近づけるのではないかと考えた。

とりあえず硬さを測定してみた。

二度焼入れする事で確かにいくらか硬さは上がったが、思ったほどではなかった・・・
前回ATS34の条件が56.9だったので、硬さが上がる事は間違いない。しかしそれでもまだオーステナイトに固溶する炭素量は十分でないのかもしれない。


組織を観察しようとエッチングしたのだが、何故かなかなか腐食しない。
一回目の熱処理では普通にエッチングできたのだが、二回目はえらく腐食しにくかった。
もしかしたらCrの基地への固溶量が増えて耐食性がよくなっているのかもしれない。
そうだとするとオーステナイト化温度が足りないのは、硬さの問題だけでなく耐食性にも影響があるのかもしれない。

以下に組織観察した結果を貼る。
600倍の横の画角は約100μm。
エッチングに手間取って何回も研磨しなおさないといけなかった。研磨状態が悪くて今一な写真だが勘弁してほしいw
一回目ATS34の条件→二回目CRMO7の条件、600倍。

一回目ATS34の条件→二回目CRMO7の条件、150倍。

一回目CRMO7の条件→二回目CRMO7の条件、600倍。

一回目CRMO7の条件→二回目CRMO7の条件、150倍。

一回目magnacutの条件→二回目CRMO7の条件、600倍。

一回目magnacutの条件→二回目CRMO7の条件、150倍。

参考までに。
magnacut生材、600倍。

magnacut生材、150倍。

三通りの熱処理条件になったが、概ねどれも大きな違いはなかった。
写真では研磨状態が悪くてはっきりしないが、基地の異常な粗大化や炭化物の溶け込みすぎは観察のかぎりでは見られなかったので、熱処理としては適正の範囲なのだと思う。

ATS34→CRMO7の順はATS34の条件が高温焼き戻しなので、若干マルテンサイトからの炭素の吐き出しがあるため、僅かに硬さが低いのかもしれない。
CRMO7→CRMO7とmagnacut(D2?)→CRMO7の条件は誤差の範囲だと思う。
CRMO7の条件を二回続けるのが現実的な気がするが、はたして費用対効果を考えるとどうなんだろうか・・・
硬さだけで考えれば僅かに0.6~0.7程度の上昇しかないが、耐食性にはいい結果が得られるかもしれない。
究極的にはソルトバスで適正のオーステナイト化温度と保持時間を指定して、冷却も歪みを覚悟して油冷でやるべきなのかもしれない。
しかし肌荒れや薄く作る事ができないのであれば、やはり真空炉でやるしかない。
magnacutって厄介な鋼材だな・・・